Sat.

死こそ我が喜びその1  

 どんぐり眼がちらりと天井際や置いてある調度品に施された細工を見て、なかなか金を持っている人だとホビットは判断した。
 彼女の目の前では、前金に銀貨3000枚、報酬自体は8000枚を用意しようとえらく景気のいい金額を提示している老人がいる。
 襟の高い黒い服は質素に見えて、実は上等の生地で作られている。
 それを気負うことなく普段着として着こなしているということは、彼にとってこの程度は贅沢の範疇にすら入っていないということだろう。
 長く伸びた白髪もよく手入れされており、もつれや汚れとは無縁であることが分かる。
 ただ、80歳の声を聞こうかという年齢でありながら、なおかつその佇まいに隙はない。

死こそ喜び
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2016/05/28 11:23 [edit]

category: 死こそ我が喜び

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