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Wed.

血塗られた村 2  

 聖北教会に到着すると、今回はあっさりレンフ司祭のところに通された。
 司祭は、何名かの青い顔にびっくりしながらも声を掛ける。

「いやどうも・・・・・・。突然呼び出したりしまして、失礼をいたしました」
「いえ、そんな事は気にしていませんから。そんな事よりも、我々を呼んだ理由をお聞かせ願えますか?」

ScreenShot_20121205_203940953.png

 いつもであればリーダーであるギルか、交渉役のエディンあたりが話を切り出すのだろうが、教会であることと二日酔いの影響がないことから、アウロラがまず口火を切った。
 レンフ司祭は軽く頷くと、少し戸惑ったような様子で仕事の話を始めた。

「以前我々の聖戦士団が、聖西教会の依頼で、ヴァンパイヤに襲撃された村の調査に行った事は、お話した事と思うのですが・・・・・・」
「確かゾンビパウダーの密売組織を殲滅する依頼を受けた時に、そんなこと言ってましたよね?」

ScreenShot_20121205_204126968.png

 何とか吐き気の呪縛から抜け出たらしいジーニが、記憶を探って応じる。
 相槌を打ったレンフ司祭が、小さなため息をついて続ける。

「・・・・・・実は遠征から1ヶ月以上たつのですが・・・・・・。いまだに帰ってこないのです」
「ええっ!?」
「それは妙ですね・・・・・・。聖西教会といえば、往復2週間といった所なのに、連絡もつかないのですか?」
「はい、まったく・・・・・・」

 アレクが驚きの声を上げた他の仲間を制して気になることを訊くと、レンフ司祭が肯定した。
 ”金狼の牙”たちが、アケビ村の海精霊を助けてから結構な日にちがたっている。
 ゾンビパウダー密売組織の殲滅はそれよりも前だったから、確かに、レンフ司祭の戸惑い顔も腑に落ちる話だった。

「そこで貴方がたに調べに行って貰いたいのですが・・・・・・。もちろんそれなりの報酬は支払いさせていただきます」
「もちろん引きうけますよ」

 一も二もなく請け負ったギルに、エディンは苦笑しながらも同意した。
 聖北教会からの依頼ならば払い渋りはないだろうし、報酬が相場よりも少しいいことは、前回の依頼で確認済みだ。

「そうですね、それは捨て置けませんね。やりましょう」
「おお、そうですか!では今回もラインを付けますので、道案内をさせてやってください」
「う・・・・・・」

 聖戦士ラインがいい人物であるのは間違いないが、それと同行するのはまた別の話だった。
 前回の依頼でも、彼の行動に少々困らされたのは記憶に新しい。が、依頼人の意向を無視するわけにもいかないので、エディンは愛想笑いで応えた。

「ではさっそく明日にでも出発します。それでは・・・・・・」

 ”金狼の牙”一行がその場を去ると、レンフ司祭は顎に生えた髭を擦りつつ独語した。

「神のしもべたる我々が、信仰する心を持たない冒険者達に望みを託す・・・・・・。神はどう見ておられることかな・・・」

2012/12/12 20:57 [edit]

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