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Wed.

血塗られた村 1  

 今は太陽も真上に昇る時刻。
 昨晩の大騒ぎが尾を引いたのか、二日酔いに悩まされた顔をしたパーティが、いつもの酒場で遅い朝食を取っていた。

「ん~・・・・・・駄目だわ、まだ頭痛い・・・・・・」
「あんなたくさん飲むからです。ほら、ジーニ。お水をどうぞ」
「ジーニ、大丈夫・・・?」

 髑髏のついた杖を抱き込むようにして、ジーニがカウンターに突っ伏して嘆くのを、挟み込むようにしてアウロラとミナスが世話を焼いている。
 隣の席では、青い顔をしたギルとアレクが頭を抱えて、しきりと呻いていた。
 エディンは、まだ寝床から起き上がる様子はない。一番酷い飲み方をしていたせいだろう。
 そうして宿の中が後悔のブルースに包まれ始めた頃、ドアが軋みをあげて開いた。

「おや、こんな時間にお客かな?」
「こんな時間に客ですか!?」

 困った連中を見下ろしていた宿の親父さんとアウロラが、顔を上げて入り口を見やる。
 つられて他の冒険者達がそちらに目をやると、見覚えのある男が神経質そうな笑みを浮かべている。

「やあ、お元気そうで・・・・・・」

 そこには、かつてゾンビパウダー密売組織の殲滅に協力してくれた、聖戦士ラインが立っていた。
 頭を抱えていた手をどうにか上げて、ギルが挨拶する。

「ああ、お久しぶりですね・・・・・・。え~とラインさんですよね。どうしたんですかこんな時間に?」
「はい、実はまた頼み事を引きうけてもらいたいのです。教会の方までご足労をお願いできますか?」
「また頼み事?」

 ぱちくり、とミナスが大きな目を瞬かせてから、二日酔いの面子を心配そうに見た。
 ミナスはまだ酒盛りに混ざるには幼く、アウロラはアルコールを飲む前に他の仲間の世話を始めたので、この二人だけはアルコールの摂取が行き過ぎた報いを受けていない。

「みんな仕事に行けるかな・・・・・・?」
「なんとかなるだろう・・・・・・」
「エディン。起きてきていいの?」

 ミナスが地の底を這うような声に驚き、階段のほうを振り返ると、寝床を無二の友にしていたエディンが降りてきたところだった。
 おそらく、ラインの話し声に気づいて自主的にやって来たのだろう。
 ミナスの差し出すコップの水を飲み干すと、急にしゃきっとした様子になって言った。

「私達の協力を欲するって事は、何か問題でも起きたんですか?」

ScreenShot_20121205_202831640.png

 ラインに問うと、聖戦士は真剣な顔で頷く。

「まあそう言う事です・・・・・・。詳しい事は教会の方でお話しますんで」
「リーダー、どうする」

 エディンは、頭痛の酷さに声を発することが困難なギルに訊いた。
 ギルの手が頭から離れ、サムズアップする。

「ああ、はい。引き受けるんだな。わかりました。では教会に行きましょう」

 ギルの代わりにエディンが答えると、ラインはほっとした様子になった。

2012/12/12 20:54 [edit]

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