Sun.

密売組織 5  

「聖戦士ライン、密売の証拠を手に入れただいま帰還いたしました」

 敬礼して報告をするラインを、満足そうにレンフ司祭が迎えた。

「うむ、良くやってくれたなラインよ。お前は下がって休みなさい」
「は!ライン下がらせていただきます」

 ラインが樫の扉をくぐって向こうに退室し、”金狼の牙”たちに向き直った司祭は言った。

「冒険者の方々もご苦労様でした。おかげでリューンのゾンビパウダー密売組織を壊滅させる事ができました」
「いえいえ、まあ仕事ですから」
「それで・・・言いづらいことですが、報酬の方は・・・」

 呆れるほど現実的なエディンとジーニが言うと、わずかに苦笑したレンフ司祭は、机の端に置いていた皮袋を取り上げて彼らに渡した。

「1000spです。お受け取り下さい」

 皮袋の重さを間違い無さそうだと無自覚で確かめたエディンは、ぺこりと頭を下げた。

「それでは我々はこれで失礼します。何かありましたらいつでも呼んで下さい」
(本当は、そういう大事は無いにこしたことないんですが・・・)
(社交辞令だろ?)

 エディンの向こうで、アウロラとギルが小声の会話を交わし、ミナスがそれを興味深そうに見上げている。
 エルフの幼心に「しゃこうじれい」という妙な文句を教え込んだことに、彼らはまだ気づいていない。
 程なく、他の者達も司祭への挨拶を無難に済ませ、宿への帰路についた。

ScreenShot_20121115_133248578.png

 疲れきった”金狼の牙”一行は、帰るなり宿のベッドへと倒れこんでいたが、その頃・・・・・・。

「・・・・・・クックック・・・・・・・・・」

 多少くぐもってはいたものの、”金狼の牙”たちに聞き覚えのある含み笑いが、とある闇の中に漏れた。

ScreenShot_20121115_133825843.png

 やがて段々と大きくなったそれは哄笑となり、辺りに響く。

「我が肉体を滅ぼすのみで、全てが終わったわけでは無かろうに・・・。しかし、あの野蛮人どもには復讐せねばなるまいな・・・・・・」

 謎めいた言葉を残し、ボルラスはその姿を闇から消した。
 冒険者達の知らぬ所で物語は進んでいく・・・・・・。

※収入1000sp、火晶石、魔法薬、Pリング入手※

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■後書きまたは言い訳
13回目のお仕事は、マットさんのシナリオで密売組織(第一話)です。
かっこが示すとおり、このシナリオ続き物となっております。・・・なんか段々続いてるシナリオが増えてるけど、ちゃんと消化できるのでしょうか・・・現時点で4つくらいあるんですが(笑)。

死霊術を扱う敵役といえば、Askさんの公式ならばマハガス(墓守の苦悩)あたりでしょうが、冒険者が倒したと油断しきったところで復活するボルラスも、中々魅力的な敵なのではないでしょうか?
聖戦士ライン君は・・・・・・書けば書くほど、どういうわけか私の中で直情的などじっこさんになってしまい・・・マットさんに謝らないとならないですね。もし本人様がご不快になられましたら、このお話下げることにします。
でも、こういうある意味「困ったちゃん」のNPCのほうが、愛嬌があって私は好きなんですけど(笑)。

当リプレイはGroupAsk製作のフリーソフト『Card Wirth』を基にしたリプレイ小説です。
著作権はそれぞれのシナリオの製作者様にあります。
また小説内で用いられたスキル、アイテム、キャスト、召喚獣等は、それぞれの製作者様にあります。使用されている画像の著作権者様へ、問題がありましたら、大変お手数ですがご連絡をお願いいたします。適切に対処いたします。

2012/12/02 12:55 [edit]

category: 密売組織

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