Sat.
娘と冒険者 5 
――ひゅおおおお・・・という風の音がして、辺りの草が揺れた。風の強い日だが、空気は固く重い。
”金狼の牙”たちは草むらに身をかがめつつ、遠くの四つの影を眺めている。
「ついにこの日が来たわね・・・」
ぎゅっとジーニが杖を握り締めた。
「娘さん大丈夫かなあ・・・」
「あんだけ真剣に特訓したんだ。負けようがない」

ギルの心配そうな独白に、アレクがふわりと笑って答えた。
支援魔法をかけておいたから、ある程度は素早く動けるはず――ジーニはそう呟くと、目を凝らして推移を見届けた。
娘さんは少しの距離をおいて、3人の悪漢と対峙していた。
娘さんの前髪がゆるやかな風に揺れる。
「おれたちを呼び出しといてどうするつもりだ?」
蒼い髪の男が剣を構えて言った。
年嵩らしい男が、そこでにやりと嫌な笑みを浮かべる。
「あのときのつづきをご所望かな?」
「ヒッヒッヒッ、俺たちも逃がした魚は大きいと思ってたんだ」
追従するような男たちの笑みに、娘さんは静かに言い放った。
「辞世の句がそんなチンケじゃ、浮かばれないでしょうね」
「どういうことだ?」
「そのままの意味よ。あんたらをここで倒す!」

娘さんの人差し指は、真っ直ぐ悪漢たちに向けられていた。
「ショックで頭がイカレちまったのか?」
「ちげえねえ」
「減らず口はそこまでよ・・・・・・【魔法の矢】!」
その指先から、本当の攻撃魔法――練り上げられた矢が放たれる!
まだ未完成の魔法であるため、本当なら必中のはずの矢を辛うじて回避した悪漢の一人が舌打ちした。
「こ、こいつ・・・!」
「ぶっ殺してやる!ビーテ、そっち回れ!」
「ふふっ。か弱い娘に二人がかりとは・・・最低の男どもね」
娘さんの台詞に「うるせえ!」と怒号した男が、ナイフを抜いた。
この1週間の間に、血豆のつぶれた手がレイピアを鋭く抜き放つ。
「双狼牙!」
切り上げた剣先が、凄まじい勢いで男のナイフを弾く。
そんな彼女の背後に、黒いメッシュを入れた男が迫る。
(へっ、後ろががら空きだぜ!)
ところが・・・。
「甘いわね」
その台詞と共に、娘さんの体がひらりと宙を舞い、ビーテの後ろへと降り立つ。
「こっちよ」
「い、いつの間に!」
たちまち一人を打ち倒し、泡を食った男の一人が、古代文明期の出土品である「銃」を構えたものの・・・。

「うわあああぁぁ・・・」
トリガーを引くよりも早く、娘さんの手から放たれた爆炎が男を黒焦げにして吹き飛ばす。
辛うじて息はあるらしい。ぴくりぴくりと、虫の様にわなないている。
「残るはあなた一人のようね」
「ちっ、こうなったらこのベリアスが相手だ!」
”金狼の牙”たちは、娘さんの戦いに思わず身を乗り出してしまう気持ちを抑えつつ、見守っていた。
一同が叩き込んだことは無駄ではなかったようだ。
彼女は十分な成長のあかしを見せてくれた。
ただ、ジーニの見たところ、先程の強力な魔法の使用でもう魔力の素のちからは残っていないようである。最後の相手は侮れないやつのようだが・・・。
「ねえ、ギル。やばいんじゃない?アイツの構え、素人じゃないよ?」
「あんだけド派手に魔法を使ったから、もう『魔力の素』の魔力は残ってないだろうし・・・」
そう口々に言うミナスやジーニをちらりと見た後、ギルは、
「待て。娘さんを信じてやれないのか?」
と問うた。
強い黒瞳の輝きに、アレクが「ギル・・・」と呟いた。
「彼女はこの日のためにつらい修行に耐えてきたんだ。俺たちもできるだけのことを教えた・・・」
悔しさで悪夢に魘される娘さんの毎日――今、ギルたちが出て行ってあいつを倒しても、彼女ははたして満足できるのだろうか?魘されなくなるのだろうか?
しばし考え込んでいたアレクは、ふっと柄にやっていた手を元に戻した。
「そうだな。まだ、娘さんが負けると決まったわけじゃないしな」
「俺たちにできることは祈ることだけだ」
そうしている間にも、娘さんとベリアスの戦いは続いていた。
ベリアスが放った【居合い斬り】を、辛うじて細剣で受け止めたかのように見えた娘さんだったが・・・。
「甘い!」
「くっ!」
男の気合声と共に、彼女のレイピアが放物線を描いて後方へと飛んでしまう。
「とどめだっ」
その追撃を、娘さんは見事な後方宙返りで回避してみせる。
すらりとした肢体が降り立った先は――自らが落としてしまった武器の横だった。
「うりゃあ!」
斬りかかってきた長剣を、何とか娘さんは受けることができた。
「へへッ・・・」
自らの優勢を信じきったベリアスが、笑い声をを漏らす。
それと共に、段々かみ合った武器たちが・・・・・・娘さんの方へと寄っていく。
「むむむ・・・」
「力は俺のほうが上だっ!」
ベリアスが剣に力を込めた時の一瞬の隙を娘さんは見逃さなかった。

「隙あり!必殺!【百花繚乱】!」
次の刹那、【穿鋼の突き】の何倍もの手数で、細剣が突き出される・・・・・・!
到底、その素早さに追いつけないまま、長剣だけで防ぎきる事すらできず、ベリアスのがら空きである肩や腹、腕を容赦なく剣先がえぐった。
「・・・な、なんて非現実的な技なんだ・・・」
と言って、ベリアスは倒れた。
「・・・・・・オイ、あんな技、いつ教えた・・・?」
「いや、ロスウェルでほら。【焔割り】教えてもらったろ?娘さんにその話をしておいたんだよ」
エディンが震える指先で娘さんの方を指すのに、けろっとした顔でギルが答えた。
恐ろしいことに娘さん、未知の剣術書をヒントに自分の技を開発したらしい・・・。
そんな外野の声を尻目に、ベリアスは息をついて負けを認めた。
「トドメをさせ・・・」
「・・・・・・」
ところが・・・。
ふらっ・・・と娘さんの体が傾いだ。
軽い音を立てて、地に伏せる。
見守っていた”金狼の牙”たちが飛び出して、まずギルがその体を抱え起こした。
大きな外傷は見られないようである。
きっと、精神力を使い果たして、緊張の糸が切れてしまったのだろうと思われた。
「大丈夫?」
「・・・ん・・・んん・・・」
額から血を流しているベリアスが、その赤いマントに包まれた背中を見て声をかけた。
「お、おまえは”金狼の牙”のギルバート・・・」
「お前、相手が娘さんでよかったな。俺のパーティーは血の気の多いやつばかりだからな」
「まったくです」
そう呟いたアウロラが、【活力の法】を渋い顔でかけた。
「た、助けてくれるのか?なぜ?」
「勘違いしないで。娘さんを犯罪者にしたくないだけよ」
「あの2人を連れてどこへなりとも行くがいい」
冷たく言い放った後、ギルは「ただし!」と続けた。
「今度俺の家族に手え出しやがったら容赦しねえからな」
・・・・・・その後。
最近、娘さんがにこやかと不思議がる親父さん相手に、
「さあね?でも、華やかな娘さんが一番だね」
と返すギルがいた。
真紅の都ルアーナで春の新作が出たと喜んでいる娘さん・・・・・・あの決闘が嘘のような姿に、彼は微笑んだ。
その後ろで、こっそりエディンとミナスが話をしている。
「オイ、知ってるか?ここ最近、女性相手に暴力を振るおうとした奴らが、謎の軽戦士によって退治されてるらしいぞ」
「へえ・・・。すごい剣士さんが来てるのかな?」
「それがな。なんでも女だって話なんだが・・・・・・」

「え・・・・・・まさか・・・」
「まさか・・・・・・だよな」
一緒に午後から買い物に行こうと、女性陣と話し合っている娘さんへ2人は目を向けたのだった。
※【百花繚乱】、≪着火≫×4取得※
--------------------------------------------------------
■後書きまたは言い訳
49回目のお仕事は、寝る前サクッとカードワースフォルダより、きちょうじさんのシナリオで娘と冒険者でした。あんまり公式のAskシナリオとか寝る前サクッとをやっていないので、このレベルでできるものを探してみたら、6-8レベルの短編としてこの楽しいシナリオがありました。
プレイされるか、あるいはリプレイをご覧になればお分かりのとおり、コミカルで娘さん推しなシナリオでございます。
急に娘さんに剣や魔法を教える経緯はともかく、それをOKしちゃう冒険者の姿にはちょっと承服しかねることもあったのですが、本文中で書かせていただいたとおり、「娘さんの笑顔が見たいから」というよりは、「普段、苦楽を共にしてる仲間が無邪気に笑っているのが嬉しいから」という理由で、娘さんに教えることを黙認と言う形をとりました。
ギルの場合、一般人だと分かっている相手に対して、自分が守るんだからお前は物騒なもの覚えなくていい位のスタンスでいますので、今回はちょっとそこをシナリオに合わせられずにこんなリプレイとなってしまいましたが、きちょうじさんの狙いと全然違う感じになってしまっていたらすいません。
それから、ちょっと試しにやってみたら、ところどころに別のシナリオを絡められそうだったので、あっちこっちを繋げてリプレイを作成してみました。
繋げた所その1は、冒頭でロムシフさん(現ラ・フランスさん)の悪魔たちの挽歌です。これはどういうシナリオかというと、某13魔女みたいな戦闘シナリオと申し上げれば一番分かりやすいでしょうか。対象レベルでクリアをすると、悪魔召喚の呪文をクリア後に覚えられる特典がついてます・・・適性は恐らくジーニと合いませんが。
まあやってみるのが楽しいので。(笑)
繋げた所その2は、途中、周摩さんの深緑都市ロスウェルで【焔割り】を剣士・エルバートから貰っている事にしていますが、これは娘と冒険者クリア後に実際プレイさせていただいてます。
偶然、同時期に「剣の突き技」が絡んできたものですから、シナリオにはありませんでしたが、【焔割り】の剣術書を読んだ娘さんが、【百花繚乱】を閃いた感じにしてみました。
ただ残念な事に、【百花繚乱】はあいにくと女性専用技で器用/好戦の適性となっておりますので、クリア後に売却いたしました。・・・この技使える冒険者、違う宿で作ろうかなあ。
追記:親父さんの台詞に出てくるエイブラハム氏は、MoonNight-Waltz.に出てくる冒険者の宿≪大いなる日輪亭≫のマスターです。懐の広い、鷹揚な感じの亭主ですよ。
当リプレイはGroupAsk製作のフリーソフト『Card Wirth』を基にしたリプレイ小説です。
著作権はそれぞれのシナリオの製作者様にあります。
また小説内で用いられたスキル、アイテム、キャスト、召喚獣等は、それぞれの製作者様にあります。使用されている画像の著作権者様へ、問題がありましたら、大変お手数ですがご連絡をお願いいたします。適切に対処いたします。
”金狼の牙”たちは草むらに身をかがめつつ、遠くの四つの影を眺めている。
「ついにこの日が来たわね・・・」
ぎゅっとジーニが杖を握り締めた。
「娘さん大丈夫かなあ・・・」
「あんだけ真剣に特訓したんだ。負けようがない」

ギルの心配そうな独白に、アレクがふわりと笑って答えた。
支援魔法をかけておいたから、ある程度は素早く動けるはず――ジーニはそう呟くと、目を凝らして推移を見届けた。
娘さんは少しの距離をおいて、3人の悪漢と対峙していた。
娘さんの前髪がゆるやかな風に揺れる。
「おれたちを呼び出しといてどうするつもりだ?」
蒼い髪の男が剣を構えて言った。
年嵩らしい男が、そこでにやりと嫌な笑みを浮かべる。
「あのときのつづきをご所望かな?」
「ヒッヒッヒッ、俺たちも逃がした魚は大きいと思ってたんだ」
追従するような男たちの笑みに、娘さんは静かに言い放った。
「辞世の句がそんなチンケじゃ、浮かばれないでしょうね」
「どういうことだ?」
「そのままの意味よ。あんたらをここで倒す!」

娘さんの人差し指は、真っ直ぐ悪漢たちに向けられていた。
「ショックで頭がイカレちまったのか?」
「ちげえねえ」
「減らず口はそこまでよ・・・・・・【魔法の矢】!」
その指先から、本当の攻撃魔法――練り上げられた矢が放たれる!
まだ未完成の魔法であるため、本当なら必中のはずの矢を辛うじて回避した悪漢の一人が舌打ちした。
「こ、こいつ・・・!」
「ぶっ殺してやる!ビーテ、そっち回れ!」
「ふふっ。か弱い娘に二人がかりとは・・・最低の男どもね」
娘さんの台詞に「うるせえ!」と怒号した男が、ナイフを抜いた。
この1週間の間に、血豆のつぶれた手がレイピアを鋭く抜き放つ。
「双狼牙!」
切り上げた剣先が、凄まじい勢いで男のナイフを弾く。
そんな彼女の背後に、黒いメッシュを入れた男が迫る。
(へっ、後ろががら空きだぜ!)
ところが・・・。
「甘いわね」
その台詞と共に、娘さんの体がひらりと宙を舞い、ビーテの後ろへと降り立つ。
「こっちよ」
「い、いつの間に!」
たちまち一人を打ち倒し、泡を食った男の一人が、古代文明期の出土品である「銃」を構えたものの・・・。

「うわあああぁぁ・・・」
トリガーを引くよりも早く、娘さんの手から放たれた爆炎が男を黒焦げにして吹き飛ばす。
辛うじて息はあるらしい。ぴくりぴくりと、虫の様にわなないている。
「残るはあなた一人のようね」
「ちっ、こうなったらこのベリアスが相手だ!」
”金狼の牙”たちは、娘さんの戦いに思わず身を乗り出してしまう気持ちを抑えつつ、見守っていた。
一同が叩き込んだことは無駄ではなかったようだ。
彼女は十分な成長のあかしを見せてくれた。
ただ、ジーニの見たところ、先程の強力な魔法の使用でもう魔力の素のちからは残っていないようである。最後の相手は侮れないやつのようだが・・・。
「ねえ、ギル。やばいんじゃない?アイツの構え、素人じゃないよ?」
「あんだけド派手に魔法を使ったから、もう『魔力の素』の魔力は残ってないだろうし・・・」
そう口々に言うミナスやジーニをちらりと見た後、ギルは、
「待て。娘さんを信じてやれないのか?」
と問うた。
強い黒瞳の輝きに、アレクが「ギル・・・」と呟いた。
「彼女はこの日のためにつらい修行に耐えてきたんだ。俺たちもできるだけのことを教えた・・・」
悔しさで悪夢に魘される娘さんの毎日――今、ギルたちが出て行ってあいつを倒しても、彼女ははたして満足できるのだろうか?魘されなくなるのだろうか?
しばし考え込んでいたアレクは、ふっと柄にやっていた手を元に戻した。
「そうだな。まだ、娘さんが負けると決まったわけじゃないしな」
「俺たちにできることは祈ることだけだ」
そうしている間にも、娘さんとベリアスの戦いは続いていた。
ベリアスが放った【居合い斬り】を、辛うじて細剣で受け止めたかのように見えた娘さんだったが・・・。
「甘い!」
「くっ!」
男の気合声と共に、彼女のレイピアが放物線を描いて後方へと飛んでしまう。
「とどめだっ」
その追撃を、娘さんは見事な後方宙返りで回避してみせる。
すらりとした肢体が降り立った先は――自らが落としてしまった武器の横だった。
「うりゃあ!」
斬りかかってきた長剣を、何とか娘さんは受けることができた。
「へへッ・・・」
自らの優勢を信じきったベリアスが、笑い声をを漏らす。
それと共に、段々かみ合った武器たちが・・・・・・娘さんの方へと寄っていく。
「むむむ・・・」
「力は俺のほうが上だっ!」
ベリアスが剣に力を込めた時の一瞬の隙を娘さんは見逃さなかった。

「隙あり!必殺!【百花繚乱】!」
次の刹那、【穿鋼の突き】の何倍もの手数で、細剣が突き出される・・・・・・!
到底、その素早さに追いつけないまま、長剣だけで防ぎきる事すらできず、ベリアスのがら空きである肩や腹、腕を容赦なく剣先がえぐった。
「・・・な、なんて非現実的な技なんだ・・・」
と言って、ベリアスは倒れた。
「・・・・・・オイ、あんな技、いつ教えた・・・?」
「いや、ロスウェルでほら。【焔割り】教えてもらったろ?娘さんにその話をしておいたんだよ」
エディンが震える指先で娘さんの方を指すのに、けろっとした顔でギルが答えた。
恐ろしいことに娘さん、未知の剣術書をヒントに自分の技を開発したらしい・・・。
そんな外野の声を尻目に、ベリアスは息をついて負けを認めた。
「トドメをさせ・・・」
「・・・・・・」
ところが・・・。
ふらっ・・・と娘さんの体が傾いだ。
軽い音を立てて、地に伏せる。
見守っていた”金狼の牙”たちが飛び出して、まずギルがその体を抱え起こした。
大きな外傷は見られないようである。
きっと、精神力を使い果たして、緊張の糸が切れてしまったのだろうと思われた。
「大丈夫?」
「・・・ん・・・んん・・・」
額から血を流しているベリアスが、その赤いマントに包まれた背中を見て声をかけた。
「お、おまえは”金狼の牙”のギルバート・・・」
「お前、相手が娘さんでよかったな。俺のパーティーは血の気の多いやつばかりだからな」
「まったくです」
そう呟いたアウロラが、【活力の法】を渋い顔でかけた。
「た、助けてくれるのか?なぜ?」
「勘違いしないで。娘さんを犯罪者にしたくないだけよ」
「あの2人を連れてどこへなりとも行くがいい」
冷たく言い放った後、ギルは「ただし!」と続けた。
「今度俺の家族に手え出しやがったら容赦しねえからな」
・・・・・・その後。
最近、娘さんがにこやかと不思議がる親父さん相手に、
「さあね?でも、華やかな娘さんが一番だね」
と返すギルがいた。
真紅の都ルアーナで春の新作が出たと喜んでいる娘さん・・・・・・あの決闘が嘘のような姿に、彼は微笑んだ。
その後ろで、こっそりエディンとミナスが話をしている。
「オイ、知ってるか?ここ最近、女性相手に暴力を振るおうとした奴らが、謎の軽戦士によって退治されてるらしいぞ」
「へえ・・・。すごい剣士さんが来てるのかな?」
「それがな。なんでも女だって話なんだが・・・・・・」

「え・・・・・・まさか・・・」
「まさか・・・・・・だよな」
一緒に午後から買い物に行こうと、女性陣と話し合っている娘さんへ2人は目を向けたのだった。
※【百花繚乱】、≪着火≫×4取得※
--------------------------------------------------------
■後書きまたは言い訳
49回目のお仕事は、寝る前サクッとカードワースフォルダより、きちょうじさんのシナリオで娘と冒険者でした。あんまり公式のAskシナリオとか寝る前サクッとをやっていないので、このレベルでできるものを探してみたら、6-8レベルの短編としてこの楽しいシナリオがありました。
プレイされるか、あるいはリプレイをご覧になればお分かりのとおり、コミカルで娘さん推しなシナリオでございます。
急に娘さんに剣や魔法を教える経緯はともかく、それをOKしちゃう冒険者の姿にはちょっと承服しかねることもあったのですが、本文中で書かせていただいたとおり、「娘さんの笑顔が見たいから」というよりは、「普段、苦楽を共にしてる仲間が無邪気に笑っているのが嬉しいから」という理由で、娘さんに教えることを黙認と言う形をとりました。
ギルの場合、一般人だと分かっている相手に対して、自分が守るんだからお前は物騒なもの覚えなくていい位のスタンスでいますので、今回はちょっとそこをシナリオに合わせられずにこんなリプレイとなってしまいましたが、きちょうじさんの狙いと全然違う感じになってしまっていたらすいません。
それから、ちょっと試しにやってみたら、ところどころに別のシナリオを絡められそうだったので、あっちこっちを繋げてリプレイを作成してみました。
繋げた所その1は、冒頭でロムシフさん(現ラ・フランスさん)の悪魔たちの挽歌です。これはどういうシナリオかというと、某13魔女みたいな戦闘シナリオと申し上げれば一番分かりやすいでしょうか。対象レベルでクリアをすると、悪魔召喚の呪文をクリア後に覚えられる特典がついてます・・・適性は恐らくジーニと合いませんが。
まあやってみるのが楽しいので。(笑)
繋げた所その2は、途中、周摩さんの深緑都市ロスウェルで【焔割り】を剣士・エルバートから貰っている事にしていますが、これは娘と冒険者クリア後に実際プレイさせていただいてます。
偶然、同時期に「剣の突き技」が絡んできたものですから、シナリオにはありませんでしたが、【焔割り】の剣術書を読んだ娘さんが、【百花繚乱】を閃いた感じにしてみました。
ただ残念な事に、【百花繚乱】はあいにくと女性専用技で器用/好戦の適性となっておりますので、クリア後に売却いたしました。・・・この技使える冒険者、違う宿で作ろうかなあ。
追記:親父さんの台詞に出てくるエイブラハム氏は、MoonNight-Waltz.に出てくる冒険者の宿≪大いなる日輪亭≫のマスターです。懐の広い、鷹揚な感じの亭主ですよ。
当リプレイはGroupAsk製作のフリーソフト『Card Wirth』を基にしたリプレイ小説です。
著作権はそれぞれのシナリオの製作者様にあります。
また小説内で用いられたスキル、アイテム、キャスト、召喚獣等は、それぞれの製作者様にあります。使用されている画像の著作権者様へ、問題がありましたら、大変お手数ですがご連絡をお願いいたします。適切に対処いたします。
tb: -- cm: 2
コメント
中々楽しそうなシナリオですね。こういうノリはとても好きです。
こういう公式NPC推しだとプレイヤーのイメージとの齟齬なんかが出てきて難しそうですが、はっちゃけつつイメージが守られてる感が良いですね。
自分でもその内やってみたいなーと思いました。
URL | 天河 #- | 2013/03/13 15:19 | edit
コメントありがとうございます。
ノリのいい、ギャグありしんみりありの楽しいシナリオですよ。
娘さんとの絆を強くしてみたい、という方にはぴったりだと思います。
公式NPCはどこまで崩して良いのか扱いが難しいでしょうが、親父さんに至っては色んなシナリオで敵になってるので、お時間がある時にプレイをオススメさせていただきます。(笑)
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