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深き闇への洞窟 1  

 一つの洞窟が発見された。
 中をのぞけば深く暗い闇が支配する静かな洞窟だ。好奇心に身を任せ、松明を手に中へ進めば自然が作り出した罠がある。暗い洞窟に適応した不思議な怪物がいる。
 発見者は悩んだ。

「何かありそうな洞窟だ。でも危なくて進めない」

 そこで出た結論は冒険者を雇って洞窟の探索を頼むことだった――。
 狼の隠れ家に貼ってあったその依頼を見つけたのは、アウロラだった。遺跡探索とは違って何かが見つかると言う保証もないのだが――
妙に彼女の心に引っかかった。
 親父さんから地図をもらって訪れた洞窟は暗く、入った途端に暗闇の支配する世界となった。

「松明はあるか・・・?」
「うん、あるよ」

 ミナスは松明に火をつけ、明かりを用意した。
 照らされたのはただ広いだけの部屋だった。
 部屋の中央には大きな穴があって奥の階段までの道のりが塞がっている。

「あの穴を対処しないと進めないな」

 部屋の探索を終えたエディンがそう言うと、横にある大きな石をちらっと見た。
 穴を塞ぐのにはちょうど良さそうだが、重さによる体力の消費は避けられそうにない。ギルという力持ちはいるが、まだ一階の序盤で彼が疲労するのは望ましいとは思えなかった。
 しばらく”金狼の牙”たちが唸っていると、「あ!」とミナスが大きな声を上げた。

「ね、僕の腕輪で翼を出して飛び越えたらいいんじゃない?」
「その手があったか」

 アレクは感心して手を打った。
 ミナスの腕輪――エア・ウォーカーは、以前に解放祭パランティアのバザーで手に入れたマジックアイテムである。コマンドワード(合言葉)さえ唱えれば、誰でも空を飛ぶことが出来るのだ。
 気配を探っても蝙蝠などが飛んでくる気配はないので、早速実行に移す。

「ちょっ、ギル!もっとしっかり掴まってよ!」
「だってお前小さいんだもん!下手に力込めたら、骨を折っちまいそうだし・・・」
「ギル、もうミナスに負ぶさるような感じで掴まったら安定するのではないですか?」
「あ、そっか」

 序盤から大騒ぎである。しかし、どうにか彼らは次の階へと歩を進めた。
 2階は植物以外に何もない部屋で、3階に上がると入ったとたんに風が吹き通り、松明の火を消していった。

「きゃっ・・・・・・!」
「落ち着けよ、アウロラ。松明を・・・」
「リーダー、待った」

 エディンは短く呼び止め、真っ暗の中、周囲をうかがった。

ScreenShot_20130113_211515171.png

(ここは別の場所とは違う変なにおいがするな。このにおい、油か?)

「火をつけたら・・・大変な目に遭う。注意してくれ」
「なんだって?」
「油だ。火だるまはごめんだぜ、リーダー」

 信頼できる盗賊の言葉に驚いたほかの仲間たちは、「敵の気配はないようだ」と言う彼の言葉を信じ、手探りで次の階段へと進んだ。
 次の階では・・・・・・。

「天井のほうにこちらに落ちてきそうな不安定な岩があるな」
「あれだね、エディン」
「ああ。進んでいるときに岩が落ちてきたら・・・注意しないといけないな」

 エルフの頭を撫でながらエディンが顎をこする。
 杖についた髑髏で肩を叩いていたジーニは、「あたしに任せなさいな」と言っておもむろに呪文を唱え始めた。

『万物の根源たるマナよ。鋭き矢となり敵を撃て!』

ScreenShot_20130113_211952234.png

 彼女の放った【魔法の矢】がエディンの見つけた部分に突き刺さり、大岩がごろごろと転がっていく。
 足元に転がってきた小さな石を蹴飛ばし、ジーニは得意そうに、

「危険なものは落としたから大丈夫だよね」

と言って笑った。

2013/01/19 13:39 [edit]

category: 深き闇への洞窟

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