こんにちは、Leeffesです。
 以前にNextで作った「書き換えの部屋」みたいに、違うところのアイテムショップの画像差し替え用ユーティリティシナリオを作成いたしました。
・鬼灯(現ともしび)様のれかん魔法品物店
・るーと様の堅物の武器職人
以上、二つのシナリオの差し替えです。例によって作者様の許可取ってませんごめんなさい。

 素材屋さんの画像がうちのPCのフォルダに色々集まってきて、それを見てるうちに「あ、これはあの画像で作れそうだな」「この装飾品はこうもできるんじゃないかな」とムラムラ(ぉぃ)してきまして…許してください出来心なんです。
 そんなわけで、ひっそりこっそりプライベートシナリオ、しかも元となるアイテム持ってなかったら差し替えもできないという不親切設計ですが、もしこんなものでも需要があればと思うのでアップしておきます。

 アイテム書き換え店(Next版)

2016/06/29 11:47 [edit]

category: シナリオ

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Thu.

霧を抱く…その11  

 無限に続くかと思われる完全な闇の中を、冒険者たちはスピカとランプさんの灯りのみを頼りに、そろそろと歩を進めていく。
 魔のものにとって闇は関係ないのか、ヴェディとテーゼンのみは危な気のない歩調で、冒険者たちを先導していく。

「そうだ……」

 思い出したようにヴェディは言う。

「俺が軍師の策にはまり、裏切った場合、何の遠慮もいらん。殺してくれ。俺は生への未練はない……俺が死ぬことで軍師を追い詰めることができるならば……」

 それが本望だ、と。
 何事もないように彼は言った。
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2016/06/16 13:55 [edit]

category: 霧を抱く…

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Thu.

霧を抱く…その10  

 目の前の男――茫洋とした瞳を持つ、旅装束の身についた古城で邂逅した「ヴェディ」と名乗った彼は、もし視線が実体を持つものならば、今この瞬間にハリネズミと化していただろう。
 ≪水晶亭≫の暖炉前の椅子に座ったヴェディとは、司教との相談後に聖北教会の入り口で会ったのだが、リリアの連れ去られた先や奴らの能力について教えると言い出したのである。
 教会で立ち話にするには重要過ぎる話だからと、場所を宿に移して聞く事にしたのだが…。
 まじまじと旗を掲げる爪の面子とハウザーから、ついでに店の端にいるアンナからも「どんな人なんだろう?」という意味で視線を集めている。
 そんな中、まずテーゼンが口火を切る。

「アンタ……。人間じゃねえよな?」
「お前もだろう」

と彼はふっと笑いに似た表情を閃かせて、返事を返した。
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2016/06/16 13:42 [edit]

category: 霧を抱く…

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Thu.

霧を抱く…その9  

 冒険者たちは、内偵調査で留守にしているハウザーの代わりに、直接ファリス司教へと悪霊との話し合いの内容と結果を述べた。
 寝台の上で半身を起こした状態の司教は、静かに目を伏せる。

霧21

「そうですか……。聖書に書かれているような絶対的な善と絶対的な悪の戦いはありません。全て主観的な“善”同士のぶつかり合い。我々には我々の事情や理由があって彼等と戦うように、彼等には彼等の事情や理由があって我々と戦うのも当然のことですね」

 シシリーは驚愕に目を見開いた。

「ファリス様……本当に、そうだと、思われますか…?」
「そうでなくて、なぜ人の間の諍いがなくならないと思いますか?一人一人が悪だということではない……個々が持つ事情、主張、損得……重なり合うことのないそれらが、他の方法を取ることが出来ずにぶつかるのです。太古の悪霊と言えども変わらないと言うことでしょう」
「………ご教示、ありがとうございますっ」
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2016/06/16 13:40 [edit]

category: 霧を抱く…

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Thu.

霧を抱く…その8  

「やあ、待っていたヨ」

 そのセリフは変わった抑揚がついていたものの、理解できないような発音ではない。
 緑色の肌に、妙に人懐こい笑みを浮かべた13、4歳ほどの少年。
 300年前の戦いにおいて太古の悪霊をまとめあげ、組織的な戦いを行って人間達を苦しめた、極めて聡明で冷酷な軍師の姿であった。
 彼の声にエコーが少し掛かっているのは、ここが”霊剣・空牙”を発見したあの鉱山の最奥だからである。

「おぬしが軍師か」
「君達は、僕のことをそう呼んでいるみたいだネ」

 老婆の呼びかけに、ふっと軍師は口を歪めて笑った。
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2016/06/16 13:37 [edit]

category: 霧を抱く…

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Thu.

霧を抱く…その7  

 どれくらい時が経っただろうか――シシリーは意識を取り戻した。
 暗い。
 とにかく暗く、いつも光の精霊たちに同行されている彼女にとって、珍しい事態になっていた。
 ぱちぱちと瞬きをすると、不意に焦点が合うようになり、すぐ近くに見慣れた少年の顔があった。
 照れもせずに状況を尋ねる。

「ロンド。ここは……?」
「バルコニーも巻き込んで、城が崩れたんだよ。俺たちはどうやら、瓦礫の下に閉じ込められてしまったみたいだな……」
「皆!大丈夫?」

 リーダーの声が届いたのだろう、ちらほらと無事の報告が聴こえてきた。
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2016/06/16 13:34 [edit]

category: 霧を抱く…

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Thu.

霧を抱く…その6  

「あら?罠ね。危うく引っかかるところだったわ」
「これで罠、いくつ目でしょうか?」
「多分3個……いや、4個目だったかな」

 ムルが肩に乗せてもらっているロンドが、顎を撫でながら妖精の疑問に頭を捻った。
 グラスの遺した言葉にあった『古城』――所々が経年劣化で崩れているものの、まだ立派に住居として使うことの出来る石造りの、本当の城である。
 さすが盗賊団のねぐらに利用された建物と言うべきだろうか、途中には高度なトラップがたびたび仕掛けてられており、やむを得ず先ほどから、アンジェが頑張って盗賊の腕前をフル回転している。
 ここに入ってどのくらい時が過ぎたのか、傾いた太陽を窓から見たシシリーは、完全に暗くなる前に出たいものだと思った。
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2016/06/16 13:29 [edit]

category: 霧を抱く…

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Thu.

霧を抱く…その5  

 ”霊剣・空牙”を入手して二日後――。
 中一日を休養に当てた冒険者たちは、元気満タンとなって依頼主のいる教会へと訪れていた。
 聖騎士の控え室から出てきたハウザーが、どこか困ったような雰囲気で一行を聖堂へと案内してくれたのだが――。

「”空牙”は鉱山からの回収後、ずっとこの聖堂に置かれていた。教会の中でも、最も聖なる力が溢れているからな」
「確かに落ち着く雰囲気じゃの」
「ただ、その……”空牙”に今朝方異変が起きてな」

 見たほうが早いだろう、とハウザーは聖堂の奥――剣を置くのに相応しく設えられた祭壇の方へ声を掛けた。

「おい、いるんだろ?紹介したい連中がいる。出て来てくれ」

 ハウザーが突然、”空牙”に向かって呼びかけると、訝しげに首を傾げる冒険者たちの目の前を何かが横切った。
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2016/06/16 13:26 [edit]

category: 霧を抱く…

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Thu.

霧を抱く…その4  

 ウィルバーの危惧したとおり、以前に”霊剣・空牙”を取りに鉱山へ向かった聖騎士の小部隊は全滅していたらしく、スラム街のチンピラ達のように出来損ないの人形のような動きで、かつての上司であるジーアやハウザー、彼らと一緒にいる冒険者たちへと襲い掛かってきた。

「リンダ……ルード……」
「悲しむお主の気持ちは分かるがの、ジーア殿」

 バイオリンの弦に弓を滑らせ、【影のパレード】を呼び出していたテアが話しかけた。
 かつて人々を震え上がらせた凶悪な子供たちの影が、黒い陽炎のように彼女を取り巻いている。
 老婆の怪異な容貌と相まって、まるでそれは不吉なサーカスのようにも見えた。

「聖騎士ともあろう者たちが、このまま現世に迷う姿を晒すよりは、今のうちに天へ還してやるのがおぬしら聖北教会の徒の仕事ではないか?」
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2016/06/16 13:24 [edit]

category: 霧を抱く…

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Thu.

霧を抱く…その3  

 シシリーは目の前で燃え落ちていく屋敷を見守っている。
 誰かが魔法などで火を放ったわけではない。
 アフリーズと名乗ったグードの留守番役の女と戦い、これを無事に打ち倒した旗を掲げる爪であったが、なんと死体から炎が上がったのだ。
 彼女の隣ではハウザーが毒づいている。

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2016/06/16 13:21 [edit]

category: 霧を抱く…

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Thu.

霧を抱く…その2  

 年長者組+テーゼンは、被害者の遺族たちへ残念な知らせを届けた後、ハウザーが旗を掲げる爪に用意した≪水晶亭≫という宿に宿泊していた。
 シシリーは聖北教会の寮に残り、家族同然の仲間の看護を続けている。
 キィ、と扉の開く音がして振り返ると、そこにはこの街に来てから見知った顔があった。
 一人は自身と同じ金髪碧眼でありながら、儚げで清楚な印象を与える少女。
 もう一人は、穏やかな笑みを浮かべた表情がよく似合う、中背中肉の黒い髪の若者。

「まあ、あなたたち…」

 この両者は≪水晶亭≫で出会った、近郊の村出身の一般市民である。
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2016/06/16 13:18 [edit]

category: 霧を抱く…

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Thu.

霧を抱く…その1  

 旗を掲げる爪のリーダーである少女は、きりりと眦を上げて前方を睨み付ける。
 白く渦を巻く、蠢いている『それ』は霧であった。
 この商業都市レンドルに着いた直後、仲間の一人が、

「『霧に覆われている』というより、『白い闇に覆われている』と表現したくなるような濃霧」

と話していたが、だとすれば目前の敵はまさに白い闇から生まれた怪物と言えただろう。
 吹きつけてくる強い敵意を前に、冒険者たちは言葉を飲み込んでいる。
 ……この仕事は、そもそも商業都市レンドルにおける多数の行方不明事件が発端であった。
 レンドルの聖北教会における、聖騎士隊という組織。
 大昔の宗教戦争から生まれた教会の戦士団は、都市の治安隊とは完全な別働隊であり、独自の判断によりリューンの老舗の冒険者の宿――すなわち≪狼の隠れ家≫――へ、行方不明事件の解決に協力してくれる人材を求めたのである。
 それに応募したのが、いい加減、鉱精ユークレースに他の都市を見せたかった旗を掲げる爪の面々だったのだが…。

霧

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2016/06/16 13:11 [edit]

category: 霧を抱く…

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Sun.

ヴァイキング急襲!!その4  

 聖北教会においては、シシリーの友人であり、一時は依頼主の一人でもあったシスター・ナリス。
 超高級ホテルにおいては、ランプさんのいた別荘を所有している金持ちの女性(ロビーでお茶を飲んでいたところを捕まえた)。
 病院においては、賢者の搭で依頼人たるナブル・ラウーランが倒れた際に来てくれた医者。
 市場においては、旗を掲げる爪へ売れ残りの南瓜を大量に押し付けた女店主。
 BARにおいては、今日出会ったインパクトの強いオカマさんたち。
 今までの旗を掲げる爪の冒険で出会った人たちは、ある人は快く、ある人は訝しそうに、ある人は面倒くさそうに、ある人はさして疑問も挟まず、ある人はプレゼントと勘違いしてそれぞれにタリスマンを持っていてくれると約束した。
 かくして、二つの巨大なルーンタリスマンに形成された場が、リューンの街の一角に完成した。

ヴァイキング7
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2016/06/12 12:10 [edit]

category: ヴァイキング急襲!!

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Sun.

ヴァイキング急襲!!その3  

 冒険者たちは色々と市街を走り回り、混乱を少しでも収めようと奮闘していた。
 そうしている内に、いつの間にかいくつかの通りが交わる大きな広場にまで来ていた。
 広場の中央に、リューンの発展に寄与したと伝えられる…誰だったか偉い人の銅像がある。
 この人物は、ウィルバーが魔術師学連の図書室にある書物で知った限りでは、確か木の実通りにある中の造りがころころ変わってしまう不思議な搭を建てたメンバーに入っていたように思う。
 その銅像を踏みつけ、悠然と佇む男がいた。
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2016/06/12 12:07 [edit]

category: ヴァイキング急襲!!

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Sun.

ヴァイキング急襲!!その2  

 普段は夢と希望と活気にあふれるリューンの街であるが、今は怒声や悲鳴(たまに歓声)が至る所から上がり、ものものしい空気に包まれている。
 ぼきぼきと指を鳴らしたロンドが、嬉しげに呟く。

「さて、ヴァイキング狩りと行きますか」
「……何で、たまに歓声が上がってるんでしょうね?」
「多分、バーの方だと思うんだけど…営業してないはずよね?」

 立て看板の横を通り過ぎた先にある、赤っぽい砂岩をイメージして作られたのだろう珍しい建物は、看板に”BAR・砂上の楼閣”と書かれている。
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2016/06/12 12:04 [edit]

category: ヴァイキング急襲!!

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Sun.

ヴァイキング急襲!!その1  

 ”歪み”を持ってしまった鉱物の精霊を助けた事件から、1週間後。
 交易都市リューンは猛烈な残暑と……なぜか、ヴァイキングと呼ばれる北方の荒っぽい海賊たちの襲撃を迎えていた。
 その煽りを食らって、最近では治安隊が絶え間なく市内を走り回っており、物騒なことこの上ない。
 おかげで、≪狼の隠れ家≫の客足も途絶えがちである。

ヴァイキング
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2016/06/12 12:01 [edit]

category: ヴァイキング急襲!!

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Thu.

旗を掲げる爪~ある悪魔の夢  

 ここはどこだろう。
 テーゼンはゆるりと視線を動かした。
 どことなく、見覚えがある。
 独特の建築様式に、真っ白な大理石を用いて造られた天使の像。
 信者たちのために一定の間隔を置いて置かれた、座り心地の悪そうな木の椅子。
 そして、祈りのための祭壇と、聖北の使徒が崇める十字のシンボル。
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2016/06/09 11:59 [edit]

category: 小話

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Tue.

鉱床の遺跡その5  

 アンジェが星の飾りを振りかざすと、錠の開かれる音があたりに響く。
 ロンドがぽりぽりと頬を掻きながら言った。

「……開いたな」
「気をつけて。この先に何かの気配がするよ」
「大丈夫、準備はできているわ。……行くわよ」

 シシリーが開けた扉の向こうには、細長い道が続いていた。
 岩肌が剥き出しになった壁には人の手が入っておらず、遺跡というより洞窟と言った方が近い。
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2016/06/07 11:59 [edit]

category: 鉱床の遺跡

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Tue.

鉱床の遺跡その4  

 ぎっしりと本棚に詰め込まれた本の数々は、どれも厚い埃を被っている。
 上の段に置かれている背表紙をチェックすると、そこには当時の建築様式や技術について書かれた本が多いようだ。どれも今では使い古されたものだが、昔は最先端の技術だったのだろう。
 
「これらを参考にしながら、この遺跡を作ったのか……?」

 物珍しげにテーゼンがさらに視線を下へと移すと、そちらは、精霊をはじめとした超自然的な生物について書かれた本も並んでいた。
 スピカが属するフォウや、ノーム・ウンディーネ等の四大精霊の名前が表題につけられている。
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2016/06/07 11:55 [edit]

category: 鉱床の遺跡

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Tue.

鉱床の遺跡その3  

 一行の目の前に広がったのは、石造りの広い通路――紛れもない遺跡だった。
 光の精霊たちの明かりに照らされる周囲を見渡し、シシリーが息をつく。

「これは……」
「結構、大きいですね」

 蝶のように舞うムルが、通路の大きさを確かめるように飛んでいる。
 さすがにトラップを発動させると危ないので、テーゼンがすぐに呼び戻したが。
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2016/06/07 11:52 [edit]

category: 鉱床の遺跡

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Tue.

鉱床の遺跡その2  

 ルチルの先導で連れて来られた森の中は、ずいぶんと静謐な印象であった。
 妖精のムルがひらりひらりと空中を飛んで、脅威がないことを確認してから定位置――テーゼンの襟元――へと帰ってきた。
 かさりと足元の腐葉土を踏んだテーゼンは、整った顔を微妙にしかめている。

「動物がいないわけじゃねえらしいが…妙に静まり返ってるな」

 彼のつま先には、鹿が通ったらしい足跡が残されている。
 そのくせ、鳥の鳴き声や動物の動く音などが耳に届いてこない。
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2016/06/07 11:49 [edit]

category: 鉱床の遺跡

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Tue.

鉱床の遺跡その1  

 ひと月と数日ほど湖城の街サルセカに赴き、リューンを留守にしていた旗を掲げる爪は、現在……。

「いやあああ!何で私にこの鎧なの!?」
「我がまま言うな、シリー。こいつが買える範囲内で、一番お手ごろで頑丈なんだから」
「第一姉ちゃん、竜との戦いで≪カイトシールド≫がベッコベコにへこんじゃったじゃない。新しい防具がないと、冒険にだって出れないよ」

 かなりの大騒ぎを自室で繰り広げていた。

鉱床の遺跡

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2016/06/07 11:47 [edit]

category: 鉱床の遺跡

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