Tue.

緑の皮膚の妖魔その2  

 1階で、それ以上はかばかしい戦果も発見も得られなかった旗を掲げる爪は、2階へと移動した。
 その途端、こちらへ向かってくる物音を聞きつけたテーゼンが、列の先頭に立って槍を構える。

「!!……と、現れたか…」
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2016/04/05 12:15 [edit]

category: 緑の皮膚の妖魔

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Tue.

緑の皮膚の妖魔その1  

「…親父さん、この依頼だけど…」

 アンジェが差し出してきた羊皮紙を受け取った宿の亭主が、

「ん?どれどれ、見せてみろ…」

と言って内容を確認した。

緑の皮膚の妖魔
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2016/04/05 12:11 [edit]

category: 緑の皮膚の妖魔

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Sun.

魔術師からの脅迫状その2  

 旗を掲げる爪と魔術師アイリスは、森の中にある祠に到着した。
 今まで平穏だった雰囲気が嘘のように、肌寒くなるような気配が祠の周囲に満ちていた。
 祠の周りに生えている木々もその影響を受けているのか、伸ばされたのは細い枝ばかりで、近くを通るとまるで棘のようにこちらの肌を引っかいてくる。
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2016/04/03 12:08 [edit]

category: 魔術師からの脅迫状

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Sun.

魔術師からの脅迫状その1  

 旗を掲げる爪の目の前にいるのは、いつもの宿の亭主ではなく、傍らのテーブルに置いた羊皮紙の内容に怯えている初老の男だった。
 その羊皮紙をテアが手に取る。

「これが魔術師から送られてきた脅迫状じゃな…」

 とうてい魔術師が書いたとは思えない、くしゃっとした汚い文字だ。

魔術師脅迫状

「『村の皆さまへ。この手紙が届いてから三日以内に、銀貨2000枚を私の住む庵に届けてください。それが守られない場合、村人の安全・無事・平穏は約束できないと思ってください』…ずいぶんと横暴な要求じゃな」
「我々としてもどうして良いのか分かりません」
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2016/04/03 12:03 [edit]

category: 魔術師からの脅迫状

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Sat.

不遇の呪文その3  

 見回りの人員をアンジェが暗殺したら、それがゾンビであり、不死者を破壊されたことに感づいたクドラ教神官の注進で脱走がばれてしまった冒険者たちは、大量のクドラ教徒に追い回されていた。

「屋敷のどこに、これだけ人がいたんだろうねー」
「人とは限らんぜ。中にはゾンビが混じってるのかも」

 その俊敏さを生かしてパーティを先導するアンジェとテーゼンが、息も切らさず呑気に会話している。

「いたぞ!捕まえろ!」
「逃がすな、追え!」
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2016/04/02 11:57 [edit]

category: 不遇の呪文

tb: --   cm: 3

Sat.

不遇の呪文その2  

「目は覚めました?」

 縛られた上に眠らされていた一行を揺り起こしたのは、いなくなったと心配されていた僧侶のセリリだった。
 まだくっつこうと努力する瞼を意識的にこじ開けると、石造りの暗い牢屋のような場所にいることが理解できた。
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2016/04/02 11:54 [edit]

category: 不遇の呪文

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Sat.

不遇の呪文その1  

 他の都市から帰ってくる途中で妖精を救い、やっと交易都市リューンの≪狼の隠れ家≫に帰ってきた旗を掲げる爪だったが、2日後にはどういうわけか宿の亭主に別室に呼ばれた。
 それは、内密にしたい依頼の話をする時等に使われる半地下の部屋であり、以前≪赤い一夜≫という盗賊団の依頼について話合いを行なった際にも、彼らは亭主にここへ呼びつけられている。
 テーゼンは、鉄格子の嵌まった天井の窓から差す光に目を細めながら、宿の亭主の話に耳を傾けていた。

不遇の呪文
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2016/04/02 11:50 [edit]

category: 不遇の呪文

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Fri.

紅き魔石その1  

 水の都アクエリアで数々の冒険を繰り広げ、マリナーの一人から愛用の槍を貰うまで信頼してもらった旗を掲げる爪は、新たな技術をロンドやテーゼンに仕入れた後に、城館の街セレネフィアでとある男と領主からの依頼をも果たした。
 おかげで懐具合は、いつになく温かいといえる。
 いくつか防具も買い揃えており、ウィルバーの胸元には銀製の翼を象ったブローチが輝き、シシリーの背には騎士が使うような立派なカイトシールドが背負われている。
 ついでに、なぜかアンジェの足元にはふてぶてしい面構えのガマガエルがいたりするのだが…そこは、誰も突っ込んだりはしない。
 リューンの常宿からちょっと離れて、色んな店や街を渡り歩いた冒険者たちだったが、さすがにそろそろ宿の亭主の具沢山スープと揚げじゃがが恋しくなり、≪狼の隠れ家≫に帰ろうかということになった。

紅き魔石
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2016/04/01 12:03 [edit]

category: 紅き魔石

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