芋虫男と墓場の犬その3

 宿の中は朝食の時間で、シシリーは恐れていたのだが――アンジェとウィルバーは親父の使いで他の宿に出かけており、テアは何やら知り合いの元へと出かけているらしく、会わずに済んだ。
 宿の亭主の作るパンとスープはシンプルだが、飽きない味で本当に美味である。
 食べ終わる頃、宿の亭主が朝食の乗った胡桃材のお盆を持ってきた。
 昨日に引き続き、持って行けということであろう。

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芋虫男と墓場の犬その2

 翌朝、目が覚めると日が高く昇っていた。
 シシリーは一日が短くなったような気分になりながら、遅い昼食を摂った。
 すると、宿の亭主から使いを頼まれた。

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芋虫男と墓場の犬その1

 その日は朝から霧の濃い一日であった。
 教会の鐘が夕暮れを知らせる頃になっても、石畳はぐっしょりと湿っていた。
 背後にはリューンの聖北教会がそびえたっており、こちらを見下ろしている。
 シシリーは、革靴を履いて滑りやすい石畳にこびり付いたコケを避けながら歩いていた。

芋虫と犬

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