赤い一夜その2
装備やアイテムの確認をし終わった旗を掲げる爪は、リューン治安隊の詰め所へ向かった。
パーティが割り振られた見張り所は、小さな無人の家だった。
ドアや窓もしっかりと閉じ、暖炉はいつでも使える状態で残ってはいるが、現在火は使えない。
煙で見張りに気づかれる恐れがあるからである。
耳に届いた微かな水滴の音に、テーゼンは眉をひそめた。
「……雨か」
パーティが割り振られた見張り所は、小さな無人の家だった。
ドアや窓もしっかりと閉じ、暖炉はいつでも使える状態で残ってはいるが、現在火は使えない。
煙で見張りに気づかれる恐れがあるからである。
耳に届いた微かな水滴の音に、テーゼンは眉をひそめた。
「……雨か」