Sat.

旧き沼の大蛇その3  

「沼の奥の遺跡…?」

 アントンは太く坐った鼻をしばらく掻いていたが、やがてあぁと声を上げて冒険者に言った。

「あの瓦礫の山のことだベな。なんだ、あんた達もあの瓦礫の山に興味があるだか?」
「…あんた達”も”?」

 すかさず聞き咎めたアンジェに、アントンは頷く。
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2016/03/05 12:57 [edit]

category: 旧き沼の大蛇

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Sat.

旧き沼の大蛇その2  


 旗を掲げる爪は、六角沼の奥へと向かい逃走した。 
 それはもう、傍で見ていれば見事なほどの”すたこらさっさ”ぶりである。
 十五分ほども走り続けただろうか、息を切らしながら後ろを窺うと、いつの間にかヒドラを引き離したようであった。

「はぁ、はぁ…」

 ふわり、と1メートルほど宙を浮いたテーゼンが後方を確認する。
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2016/03/05 12:54 [edit]

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Sat.

旧き沼の大蛇その1  

「だからさ~。蜂と戦ったり、ザリガニのお化けみたいなのに攻め込んだり、マグロ漁船と一戦交えたり、占拠された灯台を奪還する為に工作したり、色々忙しかったんだってば。それなのに、帰ってくるなりまーた仕事を押し付けるとかどうよ」

旧き沼の大蛇

 ブチブチ言いながら、沼地というあまり魅力のない土地へ向かう足を忙しげに動かしているのはアンジェである。
 彼ら旗を掲げる爪は、水の都アクエリアという人工島や海底の地区からなる巨大都市や、闘技場の街として栄えている武闘都市エランを回って帰ってきたところである。
 久々のリューンへの帰還にしみじみする暇などなく、宿の亭主から押し付けられたのは、リューン南西部に広がる湿地帯からの依頼書であった。
 宿の亭主曰く、ここにあるムナの実というのが彼の好む酒の原料に使われており、その植物が採取できないような事態を放置しておくのは困ると、この仕事を完遂できる冒険者を結構前から選んでいたらしい。
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2016/03/05 12:50 [edit]

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