Wed.

Eureka 5  

 いくつ手札を持っているのか、化け物の今度の瘴気は”金狼の牙”たちを呪縛するものであった。
 元から抵抗力の高いアウロラ以外がそれに捕まり、動きを止めてしまう。
 気絶から復帰していたミナスが召喚した渓流のじゃじゃ馬・ナパイアスが、毒の成分だけでも浄化しようと彼を叱咤する。

ユリイカ19

『ちょいと、ミナス!そんなちんけな毒なんざ、気合をいれて治すんだよ!!』 
「う、うん・・・がんばる・・・!」

 おかげで何とか解毒に成功したミナスは、≪森羅の杖≫を振りかざしてスネグーロチカを召喚する。
 白い雪を撒き散らす娘たちの目くらましのおかげで、無事に獣の背中へと飛び上がったエディンが、レイピアとナイフを交差させて気を腕に溜め込んだ。
 
「喰らえ、【斬隗閃】!」

 遠距離や対多数にも対応できる双剣の技だが、その威力を近距離で一点集中するとどうなるか――。
 案の定、岩をも断ち切る気の塊は不浄な獣の体をも貫いた。

「――――!!!」

 声なき咆哮を残し、化け物は消滅する。
 それを視界に捕えながら、女の子がポツリと呟いた。

「・・・魔性の力の成れの果て、か」
「・・・ん?」
「いや、なんでもないわ」

 聞きとがめたギルに首を横に振って気にしないよう言うと、女の子はもう一度視線を元に戻したが、そこには獣が存在していたという痕跡のひとかけらさえ残っていなかった・・・。

「ふぅ・・・。厄介な相手だったな」

 ≪黙示録の剣≫を鞘に収めたアレクが述懐すると、女の子は気が抜けたようにぺたんとその場にしゃがみ込んだ。

「助かったぁあ・・・」
「おい、あんた。大丈夫か?」
「ええ。このとおり大丈夫。あなた達のおかげで助かったわ」

 彼女は冒険者で、自分はソフィアだと名乗った。

「森でいきなりさっきのヤツに襲われたの。危ないところを本当にありがとう」
「俺はエディンだ。リューンで冒険者をやっている」

 最年長者が自己紹介をして、他の者たちも名乗りあった。
 アレクが首を傾げる。

「ところでなんでまた、こんなところに一人でいたんだ?」
「逃げてる途中で仲間とはぐれちゃって。いや~、参った参った」

 そう言ってぱたぱたと手を振る彼女の様子に何を感じたのか、じっと観察していたエディンが口を開いた。

「・・・そいつは大変だったな。俺たちはこれからすぐそこの村に戻るんだが、アンタも一緒に来るかい?」
「ええ、そうさせてもらうわ」

 エディンの見たところ、この女の子は間違いなく貴族階級か、それ以上の育ちであるはずだ。
 身なりだけではない。わざと蓮っ葉な言葉遣いをしていても、仕草や物腰が上流社会のものであることは誤魔化しようがない。
 そういう世間知らずな人物を放置していて、後で大事になったら関わったこちらも厄介なことになると、エディンはとりあえずの同行を申し出たわけである。
 そしてやっと仕事を引き受けた村まで戻ったところで、アレクが「今日は疲れた」とだけ零した。
 アウロラが首肯する。

「イノシシに襲われて死に掛けたり、訳の分からない魔物と戦ったりと、散々な一日でしたからねえ」

 彼女の緋色の双眸の先では、すっかり調子を取り戻したらしい臨時の同行者がはしゃいでいる。

ユリイカ23

「おおお!!ここがマルコメ村かあ!すっごい人がいるじゃない!?これはもう村って言うより町よねえ!!」
「・・・なんでこの子はこんなにも元気なんだ?さっき死に掛けてただろうに」

 うんざりとした態のエディンに、ジーニが首を横に振りながら言った。

「これが若さってやつよ」
「・・・・・・そうかよ」

 それきり何となく黙り込んでしまった大人組みを案じてか、アレクが口を開いた。

「とりあえず、依頼人のところへ行かないか?報酬を貰って早く休みたい」
「そうですね」

 彼の意見に頷いたアウロラは、ソフィアにこれからどうするかを訊ねたのだが、彼女はとりあえず面白そうだからついていくと答えた。
 そんなに面白いだろうか、とやや首を傾げつつも、”金狼の牙”たちは依頼人・キクの錬金術の店に入ることにする。
 ・・・・・・店では、木製の棚にずらりと並んだ硝子製の瓶が見守る中、落ち着いた挙措でキクがお茶を啜っていた。

「お待たせしました」

 アウロラが声をかけると、キクは取っ手の無い杯――確か「湯のみ」というらしい――を卓に置いて、こちらをワクワクした表情で見やった。

「おお!そなた達か。で、首尾はどうじゃった?」
「緑のユリイカ草が3つ。紫、青、橙がそれぞれ1つずつの全部で6つだ」

ユリイカ24

 慎重な手つきで荷物袋から依頼の品を取り出したアレクは、草を覆っているハンカチを開いて中をキクに見せる。
 それを確認した彼女は、「ほお!」と目を丸くした。

「橙を見つけてきたか!お前さん達、みかけによらずいい仕事をするのう!」
「ちょっと、一言余計よ」

 ・・・とは言うものの他の面子はともかく、子どものミナスや、あからさまにインドアタイプのジーニがいるパーティである。キクがそう評するのも無理はなかった。
 キク自身も悪気は全く無いようで、うきうきとした様子のままカウンターの引き出しから皮袋を取り出した。

「ほれ、約束の報酬じゃ。かなり重くしておいたぞ」
「へ?・・・・・・あ、ほんとだ。900spも入ってる」
「こんなに貰っていいの?」

 皮袋をギルと一緒に覗き込んだミナスが問うが、キクは「気にすんな、感謝しておるんじゃ」と屈託が無い。
 そういうことなら、と受け取った”金狼の牙”たちだったが、次回の依頼とやらだけは勘弁と首をすくめた。
 魔法生物であるノヅチを返却していると、ふとキクの黒い眼が、一行のやや後ろに佇んでいるソフィアの前で止まった。

「・・・そうじゃ。先ほどから気になっておったのだが、そちらのお嬢さん、どっかで見たことあるのう」

ユリイカ25

 ビクリ。
 傍目にも分かるほど、ソフィアの体が揺れた。
 そんな彼女をよそに、湯飲みを片手にキクが唸る。

「うう~む、どこじゃったかなあ。思い出せそうで思い出せん」
「ん~、他人の空似じゃないかな?世の中には似たような顔をした人間が何人かいるって話しだし」

 ソフィアは額に汗をにじませつつ、ぱたぱたと手を振ってさらに言い募った。

「あ~あ、なんだかお腹が空いてきちゃったなあ。ねえ、そろそろ宿屋に戻りましょうよ」

と、彼女が傾いてきた日の光に、横顔を晒した時であった。
 ちょうど湯飲みの中を口に含んでいたキクが、ブフウウゥゥゥ!と勢いよく噴出する。
 咄嗟に飛び退ってそれを避けたミナスが文句をたれた。

「うわ!!きったない!!いきなり口から飲み物吹きださないでよ!」

 ミナスが部屋の隅に立てかけてあるモップへと走る。

「まったく!!あ~あ、床がびしょびしょだ・・・ってあれ?どうしたの?」

 お茶が吹きつけられた床をミナスはひたすら掃除していたが、ふと気がつくと、キクが「数々の無礼をお許し下せえ!!」とぺこぺこ頭を下げ、他の仲間たちは呆気に取られたようにソフィアとキクの顔を交互に見やるばかり。
 その後、実はこの国の姫君であることを迎えに来た騎士からすっぱ抜かれたソフィアが、村の酒場で宴会を開き、騎士から追加報酬を得た”金狼の牙”たちとドンチャン騒ぎを起こすのだが――この時の彼には知る由もなかった。

※収入900sp+1100sp※
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■後書きまたは言い訳

62回目のお仕事は、月並みさんのシナリオでeurekaでした。
中編シナリオとReadMeの紹介にありましたが、さくっとできる感じのシナリオで、仕事の目的もはっきりしており話の筋も分かりやすかったです。
高レベルらしい戦闘と、ギャグっぽいテイストが絶妙に混ざり合っていて面白かったです。
ただ、対象レベルが8~10レベルなので、不用意に全員が木の実を取りに行くとかちょっと不自然かなあと思わなくもないです。それだけの実力者なら、今回エディンが途中でやったように、先行して様子見をする(本編ではありませんでした)とかできますからね。
一応、罠については、今回のように召喚獣で予防線を張るのが一番安全だと思います。
トラバサミを外す判定もあるのですが、筋力が高いか器用が高いかじゃないと抜け出れませんので。
ソフィア登場後の流れについては、もうちょっと裏事情が明らかになってくれるとありがたいかもしれません。
何であれに追われていたのかとか、そもそもどうしてお姫様が勝手に出歩いてるのとか・・・そういうのが全部まだ分からないまま・・・。でも、こういう元気なお姫様は大好きです。

同氏が作った続編の「この人の場合。」をプレイするのかと言われると・・・うーむ、ちょっと保留中です。
あのシナリオ、戦闘きついので”金狼の牙”では歯が立たないかもしれない・・・。

あと、最後の方で本当は服にお茶を引っ掛けられるのですが、さすがにそれはあんまりというか可哀想過ぎたので、床にぶちまけてお掃除するというエンディングにしてみました。
キク=ヤクシさんやノヅチとまたどこかでお会いするシナリオとかあると面白いだろうな。

さて次回はちょっと小話になります。
あの都市とあのクロスオーバーイベントを放置したままなので、ちゃんと決着をつけてあげないと。

当リプレイはGroupAsk製作のフリーソフト『Card Wirth』を基にしたリプレイ小説です。
著作権はそれぞれのシナリオの製作者様にあります。
また小説内で用いられたスキル、アイテム、キャスト、召喚獣等は、それぞれの製作者様にあります。使用されている画像の著作権者様へ、問題がありましたら、大変お手数ですがご連絡をお願いいたします。適切に対処いたします。

2013/05/01 06:41 [edit]

category: Eureka

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Wed.

Eureka 4  

 霊媒洞から脱出した一行は、深々と森の空気を吸って体を伸ばした。
 アレクが手をかざして上空を見上げる。

「眩しいな・・・。辛気臭い洞窟ともこれでおさらばだ」
「依頼品も無事回収できたことだし、村へ戻ったら祝杯を上げましょう」

ユリイカ14

 末尾にハートマークか音符がつきそうな勢いでジーニが誘う。
 他の面子が仕方ないなぁ、という顔になりつつ同意しようとすると、ふとエディンが顔を森の奥のほうへと向けて鋭く言った。

「今、何か聞こえたぞ」

 きゃー・・・という微かな声。

「・・・悲鳴?ここから近いよね?」
「きゃぁああああああああ!!!」

 紛れも無い、絹を裂くような女性の悲鳴である。
 アウロラは「ただ事じゃなさそうですね」と言い、それに同意したギルが「行くぞ!」と走り出した。

「おい!ちょっと待てよ!」
「ちっ、仕方ない!ギルのアホを追いかけるぞ!」

 アレクとエディンの台詞に、一同は動き出す。
 靄の漂う森の中、ギルに追いついた仲間たちは、まず独断専行しようとした彼を叱ろうとしたのだが、その機先を制するようにギルは口を開いた。

「待て!!誰か来るぞ!!」

ユリイカ15

「助けてぇええ!!!獣に犯されちゃうわぁああ!!!」

 金色の髪に上等な身なりをした女の子である。
 その台詞に眉をひそめながらミナスが首を傾げる。

「・・・女の子?さっき聞こえた悲鳴はこの子のかな?」
「ねえ!!お願い助けて!!訳の分からない変態に追われてるの!!」

 その言葉とほぼ同時に、「グオオォォン・・・!!」という咆哮を上げて、黒い靄を連れた大きな獣が森の向こうから現れた。
 振り返り、それを認めた女の子がさらに悲鳴をあげる。

「き、来たああああ!!!」
「ちょっと、何だよあれ・・・。なんかやばいものじゃ?」
「躊躇してる暇はありませんよ、ミナス。意外と早い!」

 硬い声のアウロラに首肯したミナスが、

「そこの人!横に飛んで!」

と声をかけた。
 女の子は引き続き悲鳴を上げつつも、どうにかミナスの指示通りに獣の鋭い牙に裂かれる寸前で回避した。
 目標を見失った獣は、だらだらと口から涎を垂れ流しつつ”金狼の牙”の眼前へと降り立つ。

「くっそお!今日は本当についてないぜ!!」
「同感ね。何だかよく分からないけど・・・」

 ギルに同意したジーニが、≪死霊術士の杖≫を構えた。

「倒すまでよ!!」

 冒険者たちの前に姿を現した巨大な獣は、辺りに禍々しい気を撒き散らし、ただならぬ雰囲気を漂わせている。
 ギルがその凶悪な眼から視線を外さないようにしつつ、疑問を口にする。

「こいつ、一体なんなんだろうな・・・」
「俺もはじめて見る」

 愛剣を抜いた幼馴染が応じた。

ユリイカ16

「だが・・・コイツから漂う瘴気・・・何かやばい」

 魔法剣士の言葉が終わるか終わらないかのうちに、エディンは自分の体調の変化に気づいた。毒に、侵されている――!?

「ちっ、コノヤロウの仕業か!」
「全員、化け物を中心に円陣を組め!速攻で勝負をつけるぞ!」

 長期戦は不利、と悟ったギルが指示を出す。
 ダイブした茂みからやっとまろび出た金髪の女の子も、「私も手伝うわ!」と声を上げた。どうやら魔法の心得があるらしい。
 獣を守るように漂う瘴気は、魔法によって簡単に吹き散らされるものの完全にいなくなるわけではなく、またすぐに発生してくる。
 ちっ、と小さく舌打ちしたアレクが指先から雷を放ち、獣にぶつけた。表皮が弾ける。ダメージは与えたようだが、致命傷にはほど遠いようだ。

「駄目か・・・・・・」

 ≪エメラダ≫をかざしていたジーニは、額に汗を滲ませた。この怪物や瘴気には、呪縛の効果が及ばないらしい。
 毒によって朦朧としてきた一行を見て、女の子は素早くウンディーネを召喚した。

「和をシンボルとする水の精霊よ。我が同胞等を、汚れた力から守りたまえ。ウンディーネ!いらっしゃい!」

ユリイカ17

 ”金狼の牙”たちの体を、澄んだ水の膜が覆う。

「あなた達にウンディーネの加護を授けたわ!あの瘴気を少しは緩和してくれるはずよ!」
「すまない、助かる!」

 エディンはそう礼を述べながら、飛び上がって獣の体にレイピアをつき立てた。咆哮が辺りに響き渡る。
 激怒した獣は、口から毒を含んだブレスを吹きかけてきた。

「・・・大精霊の加護を甘く見ないでいただきたいっ!」

 アウロラの体に救った毒を、かつて守人として面倒を見た大精霊の対毒結界が浄化する。
 彼女はその隙に防御力と抵抗力を上げる結界を張り、アレクが上級の神聖呪文である【癒しの煌き】の詠唱を始めた。
 ギルが喜びの声を上げる。

「よし、これで立て直したぞ!」

 ≪護光の戦斧≫に神聖な気を込めたギルは、一気にそれを振り下ろした。

ユリイカ18

「【破邪の暴風】!」
「グォオオオオオン!」

 神聖な力を厭った獣は長大な爪を振り回し、傷つけられた体をものともせずに暴れようとする。

「くぅ・・・あと少し、あと少しですよ!」
「ああ。トール、気絶したミナスを起こしてやってくれ」
「了解やで!」

 絶え間なく浴びせられる毒の瘴気に、汚染に弱いエルフ族であるミナスが気絶している。
 これはきつい戦いだと、アレクは剣を構え直して気合を入れた。

2013/05/01 06:40 [edit]

category: Eureka

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Wed.

Eureka 3  

 ブーツの半ばまでが水に浸っている。
 これでは容易に足音を消せないな、と盗賊が内心でため息をついた時に、ミナスがギルの赤いマントをぐいと引っ張って言った。

ユリイカ10

「・・・何か来る!」

 小さなエルフの声が合図だったかのように、ひときわ強い霊気が辺り一面を覆う。やがてそれは水から滲み出るような3つの怨霊へと姿を変えた。

「いよいよお出ましですか・・・!」
「魔法は温存しておけよ。これなら俺達の武器でもどうにかできる」

 ギルはパーティ唯一の聖職者にそう言うと、斧に神聖な力を溜めて迎撃の態勢をとった。
 ところが、それが放たれる前にジーニの体を覆っていた【旋風の護り】が怨霊を魔力の刃で切り刻んでいく。

「うおおおぉおぉん・・・・・・!」
「あら、あっけない」
「温存しろって言った傍から・・・」
「仕方ないでしょ。一度戦闘の雰囲気を感じ取ったら、勝手に飛んでいく仕様なんだから」

 ばっさりと言い捨てたジーニは、転ばないよう足元に注意しながら周辺を見回す。

「この辺りにユリイカ草らしきものは見当たらないわね」
「ノヅチも反応無しだ。もう少し奥へ進んでみよう」

 エディンの台詞に同意した”金狼の牙”は、今度はその奥でウィードご一行さまと戦うことになったのだが、その途中でノヅチが鳴き声をあげた事にぎょっとする。

ユリイカ11

「にゃー」
「・・・・・・おい。ネズミもどきが反応したぞ。一番手前のウィードに対してのようだが」
「ウィードに?ユリイカ草じゃないのか?」
「接触不良か?」
「からくりじゃないんだからさ・・・」

 エディンとギルの間抜けた会話に、肩を落としてジーニはつっこんだ。
 その理由は分かってみれば納得できるもので、戦闘後に「どう?」とジーニから訊かれたエディンが反応したウィードを調べていると、目の前で見る見るうちにそれは青いユリイカ草へと姿を変えたのである。

「・・・このユリイカ草からは特に強い魔力を感じる。洞窟内に充満した霊気の影響で、ウィードに変化したんじゃないだろうか?」

 アレクがじっくり考えてから口に出した意見に、一同はなるほどと膝を打った。
 その青い草を手際よく濡らしたハンカチに包み、そっと荷物袋に入れると、ギルは「これで後1個だな!」と言った。

「そうね、ええと・・・紫のユリイカ草がまだだわ」
「この奥か・・・ちょっと先行してみる」

 エディンはミナスへノヅチを預け、一人で様子を見に行った。
 すると、そう長い時間待つこともなくエディンが戻ってきたのだが・・・どうにも、釈然としないといった顔をしている。
 アウロラが首を傾げた。

「何があったんですか?」
「何がっつうか・・・・・・。うん、見てくれれば分かる・・・」

 こういう時のエディンは、他の仲間が正確に状況を判断できるように、むしろ詳しく分かりやすく説明してくれるのだが・・・。
 それをしないということは、よほど突拍子も無い事があったということである。
 やや不安げに他の一同は顔を見合わせたのだが、エディンの顔は困惑こそあれ危険や悲嘆などとは無縁なように見える。

「分かった、自分で見てみる。行こう」

 ギルの呼びかけで、彼らはその「突拍子も無い」場所へと進んだ。

「ここが洞窟の最奥か」

 今までよりいっそう長く垂れ下がる鍾乳石を見上げて、アレクが言った。
 そしてその下には・・・・・・。

ユリイカ12

「ユリイカ草の群生地みたいだな。ひい、ふう、みい・・・。とにかくすごい数があるぞ」
「なるほどねえ。こりゃ、見れば分かるって言いたくなるわ」

と、ジーニが杖の髑髏で前髪をつつきながら呟いた。
 とにかく、依頼人のためにも必要な分は全部採取しようと、エディンがユリイカ草を掴み摘み取ろうとするが、ノヅチは全く鳴く気配が無い。

「・・・・・・ん?反応しない?」

 彼が首を傾げたその時、伸ばした腕に突き刺さるものがあった。

「ぐお!!!」

 突然地面から突き出したそれはは、木の根っこのような形をしている――変異植物とやらの一種だろうか?

「――来るぞ!!」

ユリイカ13

 アレクが愛剣を抜き放ち、エディンに刺さった部分を斬りおとした。
 背後からも化け物たちが現われ、すでに退路を塞いでいる。
 周りを取り囲まれた、ということだ。

「上等だ!やってやらあ!」

 ギルが斧を振り回し、エディンやアレクも加勢する。
 事態が早く決着を見たのは、「元が植物なら火に弱いのではないか」と考えたミナスの魔法のおかげであった。
 彼が唱えた【業火の嵐】が、洞窟内の水気を一気に蒸発させるほどの勢いで辺りをなぎ払い、敵を黒焦げに変えていった。

「ミナス、ありがとう。おかげで早く終わりましたわ」
「えへへ・・・。でもビックリしたね。あんな敵もいるんだね」
「まさか魔物が化けているなんて。・・・予想外でしたね」

 足元の木炭にしか見えないそれを眺めながら、アウロラが言う。
 それに頷きながら辺りを探索していたエディンが、深々としたため息をついた。

「残ったのはこの3つだけか。ったく、魔物どももやってくれる」

 ノヅチで確かめながら、慎重にユリイカ草を摘み取る。

「緑が2つに紫が1つか。今まで手に入れたのを合わせると全部で6つ」
「これで依頼は達成だな。早いとこ、ここから出よう」

 アレクの言葉にすぐ動こうとした一行を、アウロラが止めた。

「ちょっと待ってください。かすり傷とはいえ、一応手当てはしておきましょう」
「そうだな・・・。トール!」
「ハイハイ、お呼びでんな」

 黒っぽい外套の懐からまろび出てきた雪の精霊は、エディンの腕にできた傷口をその魔力でゆっくりと塞いでいった。

「これでええんとちゃいます?」
「ああ、すっかり良くなった。ありがとよ、トール」

 エディンは怪我する前となんら変わらない状態に戻った自分の体を撫で擦りつつ、得意げな顔をしている小さな精霊に礼を言った。

2013/05/01 06:39 [edit]

category: Eureka

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Wed.

Eureka 2  

 翌日。
 霊媒洞付近の森にて――。

「ぎゃあああああああ!」

 森の中に、”金狼の牙”たちの悲鳴が響いていた。
 彼らの足には、地元の猟師が仕掛けたらしい見るからに頑丈そうな罠が噛み付いていた。トラバサミだ。
 珍しい回復の力を秘めた木の実を見つけ、そちらに歩み寄ろうとした瞬間、エディンの鋭い目でも見抜けないほど巧妙に隠蔽されていたそれらが、彼らの足止めを行なったのである。

ユリイカ5

「だぁあああああ!!何なんだ!これは!!」
「こんなすぐそばに同じ罠を何個も仕掛ける?普通に考えてよ!」

 ギルとミナスが手持ちの武器で一生懸命に叩き壊そうとする中、鞘がついたままの≪黙示録の剣≫を構えつつアレクが言う。

「でも今の俺達を見る限り効果は絶大だよな」
「とにかくさっさと罠を外しましょう。こんな状態で魔物にでも遭遇したら、さすがにまずいですよ」

 そうアウロラが指摘した時、緑濃い森の中に、ある生き物の咆哮が響き渡った。半ば以上その正体を察知しつつも、なおミナスは「・・・何?」と言わざるを得なかった。
 咆哮とともに現れたのは巨大猪。通称、ワイルドボアであった。
 その性質はきわめて好戦的で、人里近くに出現する害獣でもある。≪狼の隠れ家≫にワイルドボアの駆除依頼が来ることもあった。
 つうとギルの背中に冷や汗が流れる。

「・・・なんだかやばくないかい?」
「やばいどころじゃないですよ、早く罠を外しましょう!」

 ”金狼の牙”たちが急いでトラバサミに掛かろうと手をかけたのと同時に、6頭の猪たちは猛烈な勢いでこちらめがけて突進してきた。

「きゃあああああ!!!こっちに来ないでぇえ~~!!」

ユリイカ6

「ベ、ベンヌ!!影から出てきて!」

 ジーニが彼女らしからぬ悲鳴をあげる中、ミナスが霊媒洞の霊たちを警戒し、予め影に潜ませていた晃鳥ベンヌに呼びかける。
 神聖な気を伴った炎を発する金の鳥は、小さな影から素早く飛び出すと、土煙を上げて突撃する猪たちを焼き上げた。

「ブ、ブルゥ・・・」

 こんがりと焼けた6頭の猪たちは、どうと重い音を立てて倒れる。
 バクバク鳴っている心臓の辺りを押さえつつ、エディンは額の汗を拭った。

「し、死ぬかと思った・・・」
「不用意に道を外れるのはよそうね。ここはトラップの森だよ・・・」
「そうだな・・・お前さんのおかげで助かったよ」

 そして各自でトラバサミを外し、名もなき薬草による簡易的な手当てを行なった彼らは、また霊媒洞を目指して歩き始めた。
 しばらく穏やかな行軍が進んだが、やがて小さな小川に行き当たる。
 やや目を眇めたアウロラが、何かに気づいて指をさした。

「・・・皆さん、あれを」

 楽器だこのついた指の先には、ぽっかりと洞窟が穴を開けている。貰っていた地図と照合すると、霊媒洞で間違いないようだった。
 じっと穴を見つめていたミナスがぶるりと身を震わせる。
 地上に漏れ出てきている洞窟内の霊気を察知したものらしい。

「・・・・・・用心して行こう」

 アレクの台詞に全員が首を縦に振った。
 入り口から下へと続く岩の階段を下がると、少し開けた場所に出た。
 近くの岩肌からは水が滴り落ち、耳を澄ますと川のせせらぎが聞こえる。

「・・・外と比べると洞窟内はひんやりしてるわね」

ユリイカ7

「いえ、むしろ寒いくらいかと。これも洞窟内に充満してる霊気の影響なのでしょうか?」
「あんまり長居したくないとこだね。さっさと用を済ませて帰ろうよ」

 最年少の意見に女性陣も同意する。
 エディンが周囲を探索すると、奥のほうからさまよい出てきたウィスプが辺りを漂っていたが、やがてそれは武器を構えていた”金狼の牙”たちを無視してどこかへ消えていった。

「・・・・・・ウィスプだ」

 ぽつりと呟いたギルにアレクが頷く。

「だがこちらには目もくれなかったな・・・何か他に気になるものでもあったか」
「とにかく見つからなかったのは幸いだ。今のうちに進んじまおうぜ」

 エディンが先頭に立って探索を再開すると、奥のほうへ進むにつれ、霊気のほかに洞窟内の水気も濃くなってきた。
 周りの景色が鍾乳洞のような按配になってくる。
 ぴちょん、と上から滴り落ちた水がブーツに撥ねた。

「見てください、ウィスプたちがいます。それと・・・」

 白く透ける体の向こうの草を目で示し、アウロラは続けた。

「向こうに見えるのはユリイカ草ではないでしょうか?」
「どれどれ」

 懐から魔法生物のノヅチを取り出したエディンは、その反応を確かめようとした。

ユリイカ8

「・・・反応しないな。もっと近づかないと駄目か」
「ということは、あれと戦うってことだね」

 ミナスの囁きに彼は頷いた。
 ふよふよと漂うウィスプたちは大した脅威でもなく、最後にジーニの旋風が残った霊たちを駆逐すると、そこには一本の草が残されているだけだった。

「どうだ?エディン」
「にゃーにゃー鳴いた。ユリイカ草に間違いないな」
「よし、このまま進もう」

 洞窟内はキクの言っていたとおり、グネグネと曲がってはいたが基本一本道である。
 何度目か分からないカーブを曲がろうとエディンが足を踏み出した時、懐のノヅチが「にゃあ」と鳴いた。

「今、ネズミもどきが反応したぞ。この近くにあるのかよ?」
「・・・どこだ?それらしきものは見当たらないが・・・」

 ギルが辺りに視線を這わせていると、アレクがその肩を叩く。

「おい。もしかしてあれじゃないか?」

 彼がランタンを高く掲げると、エディンのちょうど真上の壁に橙色の草が照らし出された。

「お、アイツか。でも相当高い場所にあるなァ」

 エディンが岩壁の様子を窺う。
 しっとりと水に覆われている壁をよじ登るのは不可能なようだ。
 その意見を尖った耳に入れたミナスが、細い手首にはめた腕輪に触れ、かなり言い慣れているコマンドワードを口にする。
 ふわり、と華奢な体が宙に浮き上がった。

「それじゃあ取ってくるよ」
「ミナス、気をつけてくださいね」

 心配そうなアウロラの声に小さく笑って返すと、彼は羽毛のように天井近くまで浮き上がった。幸い、妙な敵の気配は感じ取れない。

「・・・よっと!」

ユリイカ9

 小さな体を伸ばしてユリイカ草を無事採取すると、彼はのんびりと仲間たちの下へ降下した。
 ノヅチを近づけ、本物であることを確認する。

「あと2種類だな」
「ああ。では先に進もう」

 ランタンを持ち直してアレクが言った。

2013/05/01 06:37 [edit]

category: Eureka

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Wed.

Eureka 1  

「・・・ぷはぁーー!!あー、生き返る~~!」
「アレク、やめてよちょっと!おっさんくさいわよ!」

 一気にエールを煽ったアレクと、傍らでちびりちびりと強い酒を嗜んでいたジーニの会話に、カウンターの亭主がけらけらと笑い出した。

「お前さん、いい飲みっぷりだねえ。もう一杯いくかい?」」
「ああ、頼む」

 ここはリューンへと続く街道に位置する村酒場。
 ”金狼の牙”たちは遠出の仕事を無事に終えて、リューンの宿へ帰る途中であった。

「あんたら、その身なりからして冒険者だろ?どっから来たんだい?」
「ヴィスマールからです」

 アウロラがブランデーを垂らしたホットミルクを片手に答えると、亭主は感心したように何度も頷いてから言った。

「そいつはまた、えらく遠くじゃねえか。今日はうちでゆっくりしていけよ」

 ”金狼の牙”たちは宿の亭主と仕事の話や、自分たちの冒険談などでひとしきり盛り上がった。

「ほう、お前さん方、見かけによらずスゲエんだな」
「そうだぜ。俺たちみたいな偉大な冒険者には滅多にお目にかかれるもんじゃないんだ」

 自分で堂々と宣言してみせたのはギルである。
 亭主は愉快そうに腹を抱えて笑った。
 酒の味も客の入りも上々。いい酒場だ。酔いに身を委ねていたアレクが店内をゆっくり眺めていると、あるものに目が留まる。

ユリイカ1

「なあ、親父さん。あそこの張り紙は何なんだ?」
「ああ、あれは仕事の依頼書さ」

 使い込まれてよく光る欅製のカウンターを拭き清め、彼は説明を始めた。

「ここはリューンや他の大都市とを結ぶ街道の中継地でな。毎日ひっきりなしに色んな連中がやってくる」
「ふーん、冒険者の宿みたいだね」

 普通のホットミルクで干し葡萄入りのパンを流し込み終わったミナスが感想を述べる。
 亭主は小さく首肯した。

「そんな奴らの頼みを聞いてるうち、いつしか冒険者宿のような真似事をするようになったのさ」
「どんな内容があるの?」
「内容は行商から護衛など、田舎にしちゃあ結構あるぜ。興味があるんなら見てみな」
「うん!」

 高いスツールから身軽に飛び降りた小さなエルフは、張り紙のほうへと寄っていく。
 片肘をカウンターについていたエディンも、

「へえ~。もしかしたらいい儲け話があるかもしれないな。ちょっと見てみるか」

などとちょっと興味を引かれた様子である。

ユリイカ2

 結局ほかの面子も覗き込んでいると、不意にギルが一枚の張り紙に注視した。

「・・・ん~と、なになに?」

 彼が手に取った羊皮紙には、『森ん中の霊媒洞からユリイカ草を摘んできてくれる方を募集してるだ。報酬には600spを用意しておる』とある。
 羊皮紙の一番下に書かれている依頼者の名前を見て、ジーニが「へえ」と漏らした。
 そこには、『錬金術師キク=ヤクシ』と書かれていた。
 この辺りでは、聖北教会の勢力もさほど強くは無いのだろう。
 禁断の学問と見られがちな錬金術を修めている者は、狂信的な聖北教徒から弾圧されることも多い。もし教会勢力が目立つような場所ならば、このように堂々と錬金術師を名乗って依頼を出すというのは難しいはずだ。
 ちなみにジーニが錬金術師を名乗っていないのは、弾圧を恐れているからではなく、ただ単に本人が賢者であることに固執しているからである。
 そのくせ使用している魔法の媒体は≪死霊術士の杖≫で、最近の趣味は練成だったりするのだからよく分からない。
 そうやってやいのやいの張り紙に注目していると、彼らの後ろを通りかかった少女が、こちらを見て足を止めた。

「お前さん方、その仕事に興味あるんか?」

 見た目の年はアレクと同じくらいだろうか、珍しい白蛇を首に巻きつけている。ペットというよりは使い魔であろうか?
 前の仕事でワコクまで取りにいった≪着物≫を来ている彼女に、戸惑った様子のギルが頭を掻きながら返事をした。

「・・・あ?別にそういうわけじゃないが」
「・・・もしかして、あなたがこの仕事を依頼なさったのですか?」

 アウロラの言葉に彼女は浅く頷いた。

「ああ、そうじゃ。丁度今、研究に使うユリイカ草を切らしちまってよ。誰かんに採ってきてほしいんじゃ」
「・・・・・・ふむ。話くらいは聞いてみるか」

 エディンが勧めた椅子に腰をおろした依頼主は、

「おお、そうか!えがった、えがった。わっちはキク。この村で錬金術を研究しとる」

と笑顔になって自己紹介を始めた。

ユリイカ3

「俺はギルバート。リューンの冒険者だ」

 ”金狼の牙”たちも、リーダーが名乗ったのを皮切りに次々と自己紹介をした。
 落ち着いた辺りでギルが頼む。

「じゃあ早速、依頼について話を聞かせてくれるか?」
「話が早くて助かっぺ。まずはこいつをみてくんなよ」

 キクは袂から青々とした一本の草を取り出し、皆に見せた。
 しげしげとそれを眺めていたアウロラが、「・・・これは?」と訊ねる。

「これはユリイカ草といってな。わっちら錬金術師が使う、魔法の草なんじゃ」
「・・・ってことは、アンタは錬金術の中でも、本気で金を作るほうじゃなくて薬品とかそっちを扱う系統なのね」

 ジーニの指摘は確かだったようで、キクは特に反論することもなく話を続けた。
 ユリイカ草というのは非常に貴重であり、この辺りでは外の森の中にある霊媒洞という洞窟にしか生息していないらしい。
 わざわざその採取を金を出して冒険者に依頼するからには、相応の危険もあるのだろうと聞いてみると、意に反して彼女はのんびり首を横に振った。

「こっから霊媒洞までの森ん中は特に危険はないな。たまに猪が出るぐらいじゃ」
「・・・・・・ふん?」
「霊媒洞までは道もあるし迷うことはないと思うが、一応、森ん地図は渡しどぐ」

 エディンが腑に落ちないといった態に眉をしかめたのに気づき、キクはピッと人差し指を立てた。

「問題は霊媒洞の中だっぺ、霊のたぐいがウヨウヨしちょる。あとは霊気にやられておかしくなった変異植物もいたがな」
「霊のたぐいか。なるほどな」

 眠たげな黒瞳が、すっと緋色の髪の僧侶のほうへと動いた。
 依頼者の話が確かであれば、バンシーやレイスといった危ないアンデッドは見た事がないそうだから、彼女の【浄福の詠歌】があれば大体は対処できるだろう。
 酒場の亭主に分けてもらった羊皮紙へメモを取っていたジーニが振り返る。

「霊媒洞の中の構造は分かる?」
「ぐねぐね曲がっちゃいるがほぼ一本道じゃよ。んだども、道が狭いんでそこは気いつけんしゃい」
「ユリイカ草はどうやって探そうかしらね・・・正直、あたしならともかく、他の仲間じゃ雑草と間違えるわよ」
「うむ。素人ではなかなか見つからんじゃろうな。こいつを貸しちょる」

 ぶら下げていた朱鷺色の巾着から、依頼者はそっと「あるもの」を取り出した。それを目にしたミナスが目を丸くする。

「なあにこれ?ネズミ・・・?」
「こいつはノヅチといってな。魔法生物の一種じゃ。こいつは近くにユリイカ草があると鳴くんじゃよ」

 実際に先ほど袂に入れていたユリイカ草を近づけられると、ノヅチはみゃうみゃうと高く可愛らしい声をあげて鳴いた。
 その愛らしい様子にミナスが目を細め、小さい手でノヅチを撫でる。
 ユリイカ草には4種類あり、全種を採取するのが彼女の希望だという。

「最低でも4束は欲しいがな。それで600spわだす。あとはわっちの気分次第じゃ」

ユリイカ4

「・・・ずいぶんとアバウトね。まあいいけど」
「植物の採取くらいならやってもいいんじゃねえか、リーダー。専用の魔法生物がいるなら、それほど時間のかかるものじゃなさそうだし」
「そうだな~。じゃ受けてみるか」
「おお!そうかそうか!さすがは偉大なる冒険者じゃ」
「・・・・・・キクさん、あの話聞いてたのかよ・・・」

 ノヅチと森の地図を渡された”金狼の牙”たちは、その日は早めに休むことにし、翌朝から目的地へと向かうことにした。

2013/05/01 06:21 [edit]

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