--.

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/-- --:-- [edit]

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

Mon.

Perfumed Garden 4  

「ここは・・・」

 アレクはゆっくり首をめぐらせる。
 転移してきた先は、魔法陣の複数描かれている陰鬱な部屋だった。
 自分が使用したものの他に、もうひとつ違うルーン文字が書かれたものと、血で描いたのかと思うほど禍々しい赤によって作られた魔法陣がある。
 しかし、その赤い方の魔法陣はところどころ意匠が途切れていて、既に機能していない事が分かる。

「・・・・・・昔使っていたんだろうな。何かの儀式に」
「なんや、けったいなとこですな、ここ。わてはあまり好きになれまへん」
「俺もだよ」

 アレクはもうひとつの魔法陣を使う事にした。
 また転移の魔力が走り、二人を別の部屋へと送る。
 着いた先は、数々の書籍類と研究器具・・・ここは研究室だったようだ。

ScreenShot_20130211_184443781.png

 扉の脇にはレバーが、部屋の隅には書棚が見える。
 部屋の中に仕掛けが無いことをとりあえず素人目で調べて確かめると、アレクは書棚へと近づいた。
 棚に並べられた本の背表紙の名前は、比較的よく発掘されるものばかりで、価値の高いものは見当たらない。
 そんな中、ふとアレクはひとつの背表紙の前で指を止めた。

「これは・・・遺跡の主の手記か」

 赤い革表紙に走る魔法陣のような紋章は、恐らく手記を書いた当人を表すものだろう。
 十分に用心して開く。遺跡の主は魔女だったらしい。
 まめに日記する習慣はなかったようだが、ここにはある時期の彼女の日々が綴られていた。
 長い年月による浸食を受け、読める箇所は限られるが、それなりにこの遺跡の主の日々を窺い知ることのできるものになっている。

「名前は・・・・・・ウルスラ?」
「アレクはん、読めるんですか?」
「一応な」

 塔の魔術師であった母親から受けた教育には、古代文明期に使われた文字の習得もあった。
 全てを読めるわけではないが、この手記に使われた程度のことなら造作もない。
 アレクはゆっくりと眼を手記に走らせ、コマンドワードとなりそうなものが無いかを確認すると、トールのために口に出して朗読した。

「『私は荒野の隠者”千の手を持つグスタヴス”の娘ウルスラ。ごく若いうちから魔術師の塔での研究に見切りをつけ、野に下り隠遁生活を続ける魔術師だった・・・。』」

 荒野で一人魔術研究に明け暮れる彼女の元を、ある日一組の冒険者パーティが訪れた。
 彼らはウルスラをパーティに誘い、彼女はそれを断り続けたが、再三の説得に折れてついに応じることになった。
 ドミニクス。パーティの戦士であるその若者とウルスラは、冒険者稼業を続けるうちに恋に落ち、やがてウルスラは子を成す。
 しかし、ウルスラにとって計算外だったのは、そのドミニクスがとある王国の第二王子であったことだった・・・・・・。

「・・・・・・なんや、聞いた事ある話でんな?」
「・・・うーむ。ウルスラはそれを聞いて、大分悩んだのだな。あの伝承のように、国王の死去から王国は不安定になったようだ。『そんな難しい時期に産まれてしまったのだ、我が子フィニイは。王国にとっての運命の子ともなりかねない立場だ。ましてや血族の少ない王家のことである・・・。』」

 しかし、ウルスラの王子擁立派の重臣たちに見つかりませんように、という願いもむなしく、遂に彼ら一家の所在が擁立派の知るところとなったらしい。
 大人数を相手にウルスラとドミニクス2人で戦うのは無謀に過ぎた。息子を守るため、二人は王子擁立派に投降する。
 ウルスラたちを追ってきたのはイライアス伯、極めて野心的な男――。

「最悪ですな。あの吟遊詩人の歌のとおりなら・・・・・・」
「うむ。結局、ウルスラとフィニイは地下室に閉じ込められたとある。伯は、妻子をたてにドミニクスを脅したのだろうな・・・」

 イライアス伯がいた時代のこの地方は魔法使いに対する偏見が強かった、とある。
 『果たしてその魔法使いから生まれた王子を王家に留め置くということがあるだろうか?』・・・・・・ウルスラの懸念も当然だった。
 ウルスラが加入した後の冒険者パーティは、西方諸国でそれなりの名声を上げたとあるから、フィニイの出自を隠すことは伯爵にも困難であったろう。
 やがてイライアス伯がウルスラとフィニイの抹殺を決定するも、聡明なウルスラは懸念に従い、予め準備しておいた魔法で城外に脱出を果たした。
 偏見がある分、魔法について正確な知識を持たず、準備がしやすかったためである。
 魔法でドミニクスにしるしを残し、一安心したウルスラだったが・・・・・・。

「『館を脱出してもう一週間。未だドミニクスが脱出してくる様子はない。』とある」
「・・・男の心変わりは悲恋につきもんですが、こうした手記があると気の毒ですわな~・・・」

 ウルスラは長い逃亡生活を続ける。イライアス伯に見つからないため・・・・・・その絶望的な日々の中でも、息子の成長を喜ぶ親心が切々と書かれている。
 だが、途中でその喜びもまた闇に塗りつぶされていく。

「『息子の体がおかしい。医療も魔法による治療も受け付けない。未知の悪い病なのだろうか・・・・・・?あるいはこれは呪い・・・・・・?』」
「そんな!! 不幸すぎますがな!」
「しっ。『フィニイには身代わり人形を持たせてあるが、それもこの病には効力を発揮しそうにない・・・・・・』か。これは、あの陶器製の人形のことかもしれないな」

 地下に隠れ家を築き結界を張って、当面息子の治療に専念したが、結果は芳しくなかった。
 息子の時間を止め、奥の室に隔離し。
 ネクロマンシーの研究に手を出し、異界より召喚した魔神からも様々な知識を得て、病の研究に勤しむための時間を作り・・・・・・。
 そう、手記の主であるウルスラは、アレクの仲間であるジーニが嫌う禁呪の研究に手を出したのだ。
 なのに、なのに・・・・・・・・・!

「フィニイは助からなかったんだな・・・。最後に、『せめてフィニイの魂と繋がることのできる場所に私の魂と精神を封じよう・・・・・・』とあるが、日記はここで終了している」
「2人はかわいそう過ぎますがな・・・・・・。ウルスラも、フィニイも・・・・・・」

 トールはすっかり手記の主とその不憫な息子に同情したらしく、滝のような涙を流してオンオン泣いている。
 重い溜息をアレクが吐いた。フィニイの境遇が、さっぱり他人事のようには思えなかったのである。

 なぜなら、アレク――アレクシスの父はフルネームはオルフレッド・ランダースといい・・・・・・ランダース男爵家の三男だったからである。
 継ぐべき所領も無く、妙な縁談話を持ちかけられるよりは、と冒険者に転身した父は、同じ冒険者パーティに所属していた魔女を己の妻に選んだ。
 男爵家が小さく、相続に問題がなかったとは聞いているものの、結婚当時は色々あったと笑っていた両親にアレクは思いを馳せた。

(・・・・・・俺がフィニイみたいにならなかったのは、幸運だったんだな・・・。それなのに、俺はくだらないコンプレックスを父さんに抱いていた・・・。俺は俺でしかないのに。)

 そう考えながら、ポケットに入っていたハンカチをトールにばさっと被せると、アレクはレバーに近づいておもむろにそれを下げた。
 アレクの考えでは、このレバーがどうやっても開かないこの扉の開閉装置な筈である。
 今まで読み上げた記述からすれば、ウルスラが万が一の脱出手段に用意したのが、この部屋と魔法陣だと類推する事は易しかった。

「よっと・・・・・・。ここは・・・やはりか!」

 半ば以上予測していたことではあるが、ドアの向こうはアレクが1回目に探索した遺跡だった。
 人形や小瓶を回収した子供部屋に繋がっていた、ということはフィニイの部屋なのだろう。

「・・・・・・トール、泣き終わったか?」
「へ、へい・・・。なんとか・・・」
「花園に行こう。ウルスラとフィニイが待っている」

 静かに歩んでいく足音が、通路に響く。
 無骨なブーツに包まれた足が、庭園に一歩踏み込んだ瞬間。

「!?」

 中央の白い柱が一部崩れていることに、アレクは気がついた。
 崩れた部分を覗いてみると、柱の中には小さな骸が収まっていた。

ScreenShot_20130211_193313171.png

「・・・・・・・・・」
「アレクはん。この子・・・」
「フィニイだな」

 ぽつりと呟き、硬質の美貌の下で感情をこらえながら、部屋の隅へと視線を移す。
 朽ち果てたもう一つの骸が見える。柱を守るように佇んでいた亡者のものだ。

「魂よ安かれ――」

 アレクは眼を閉じて彼らの冥福を祈った。
 そして踵を返す。

「あの2人の魂、ちゃんと還れますかいな」
「分からん。しかし、祈るぐらいは許されるだろう?」

 調査完遂の報告を領主に行い、依頼人から様々な追加報酬を受け取ったアレクだったが、遺跡に残された母子の骸を共に弔って貰いたいと願い出るのは忘れなかった。

ScreenShot_20130211_193735140.png

 疲れ果て宿に戻った人と精霊の視線の先に、左胸を中心に大きなひびが走った、すっかり壊れてしまった人形の姿がある。

「これ、どないしますのん?」
「”捨ててください”ってのが、こいつの願いなんだ。その通りにしてやるさ」
「へ?」

 アレクは最後にこの人形の言葉を聞いた――そんな気がした。
 ”わたしを捨ててください”と。
 美貌の青年が街角のごみ捨て場に人形をそっと置く様子を、外套の懐から雪の精霊が不思議そうに眺めていた。
 そして、彼らは馬車の停留所へと向かった。

※収入1100sp※

--------------------------------------------------------

■後書きまたは言い訳
37回目のお仕事は、寝る前サクッとカードワースフォルダより、MNSさんのシナリオでPerfumed Gardenです。シナリオ選ぶのも時間掛かったし、文章量的にも中々難産でございました・・・。良すぎる文章はどこまでリプレイにしたものか本当、削り辛いわあ・・・。

今回のシナリオの選び方ですが。まず、「他に相棒がいないこと」でした。
魅力的なヒロインや頼れる相棒がNPCで出てきてしまうと、雪精トールとの丁々発止(になってるか自信がないけれど)のやり取りができなくなってしまいます。
せっかく素敵な精霊がいるのだから、ぜひともトールとの会話は生かしたいところでした。

そして残ったシナリオから特にPerfumed Gardenを選んだのは、ウルスラやフィニイ、父親であるドミニクスの境遇がアレクの設定に非常に似通っていたためです。
本文中にも出していますが、アレクの父・オルフは有力でない男爵家の三男です。婿入りさせられる危険性を回避する為に、とっとと出奔して冒険者となり、精霊ジルフェ(Y2つさんの風鎧う刃金の技より)をお供にあっちゃこっちゃで事件を解決します。その中で、仲間である魔法使いのラフィ=アン(商家のお嬢様)と情を通じて恋仲となり、アレトゥーザで結婚式を挙げました。
ウルスラさんのようにならなかったのは、ひとえに男爵家が落ちぶれていたのと、ラフィ=アンの実家が裕福で男爵家にお金を融通しているからです。離婚したらその手助けもなくなりますからね。

それにしても意図していなかったんですが、ますますアレクの信仰心を厚くさせるようなイベントまで起きて、大変ラッキーでした。ただ手助けがない分だけ戦闘に余裕はなく、非常に怖かったです。楽しいけども。(何)

さて、一通り6レベル面子のソロシナリオは終わりましたが、実はまだ7レベルには達していません。
合流させて5-7のシナリオを遊ぶか、2人シナリオ&1人シナリオやってレベルを上げさせてから合流させるか・・・どうしようかな~。

当リプレイはGroupAsk製作のフリーソフト『Card Wirth』を基にしたリプレイ小説です。
著作権はそれぞれのシナリオの製作者様にあります。
また小説内で用いられたスキル、アイテム、キャスト、召喚獣等は、それぞれの製作者様にあります。使用されている画像の著作権者様へ、問題がありましたら、大変お手数ですがご連絡をお願いいたします。適切に対処いたします。
スポンサーサイト

2013/02/11 21:00 [edit]

category: Perfumed Garden

tb: --   cm: 0

Mon.

Perfumed Garden 3  

 魔神はつまらなそうに、倒れた男に縋りつく精霊を見やった。
 これも始末するとしよう――しかし、人間の方は容姿といい魔力といい、なかなかのご馳走に値するものだが、精霊は大した力も持たずあまり食欲をそそらない。
 まあ、前菜にでもするか、と爪を振り上げた。
 その刹那、血の海に横たわっていた男の身体が白く輝いた。

「!?」
「・・・・・・なぜ?」
「無事だったんですか、アレクはん!?」
「・・・なぜ俺は生きている・・・?」

 黙示録の名を冠する魔剣を杖に、半神半人のような面差しをした美青年が立ち上がる。
 確かに致命傷だった。それは受けたアレクが一番よく分かっている。

「・・・・・・」

 その致命傷を放った本人(?)も、しばし唖然とした様子でアレクを見やっていたのだが、何かに思い至ったのか体勢を整えつつ歯軋りした。

ScreenShot_20130211_180741859.png

「こやつ・・・スケープドールでも持っておったのだな」
「・・・・・・」

 アレクの脳裏に、微かに何かが閃いた。
 セピア色に彩られた、判然としないどこかの室内――。
 自分ではない『何か』から零れだす感情、そして――。
 しかし、それを突き詰めて考えるには場所と・・・場合が悪すぎる。アレクはすらりと剣を引き抜いて構えた。

「ま、助かったのはよかったが・・・やれやれ。これでまたお前とやらないといけなくなったようだなあ」
「お前からは忌まわしき臭いがしてならぬ。我を千年にわたりこの地に縛り付けた者に似た臭いだ」
「臭い・・・・・・?」

 トールは首を捻る。彼が宿主と決めた人間からは、そんな臭いを感じない。
 恐らく魔力の残り香みたいなものだろうな、とアレクは思った。前の遺跡に何か関係があるのかもしれない。
 魔神が妙な形に手を構えた。

「覚悟するがよい。我はお前を倒し、真の自由を取り戻すのだ」
(さて。上級魔神じゃないとは思うが・・・俺とトールでやれるか?)

 懐に戻ったトールを見やれば、すっかり逃げる気は失せたようである。

(うーむ・・・・・・ま、元より選択肢などないか。向こうさんはやる気満々みたいだしなあ・・・・・・)

 戦いが始まった。
 アレクはまず、剣先を床に思い切り叩きつけて砕き、その瓦礫を魔神へと放つ。【飛礫の斧】の技である。
 魔神はまさしく人間離れした膂力を持っており、さらに魔法も使いこなすようだが、長らく封じられていた影響か本調子ではないらしい。
 よし、とアレクは魔神の右腕を逆袈裟に切った。
 以前に戦った冥王カナンの時もそうだったが、強い魔力を使いこなす存在というのは、その腕が揃っていて初めて本領を発揮する事が多いのである。

ScreenShot_20130211_181824046.png

「ぐうううぅう!」
「反対側の腕も貰うぞ」

 片腕を落とされてなお軽快に後退する魔神を追って、滑るように距離を詰めたアレクが思い切り剣を振り下ろす。
 ビュッ・・・・・・という音とともに、黒い腕が床に跳ねて飛んだ。
 簡易詠唱による炎を刀身に宿し、燃えるような双眸をひたと敵に向ける。

「言い残す事はあるか?」
「こんな・・・こんなはずは・・・・・・。たかが人間如きに・・・!」
「ないか。そうか」

 燃え上がった刀身は、大きな魔神の身体を焼き焦がして断ち切る。
 邪なる異界の魔神は倒れた。
 すると魔神の体から――鮮血のように禍々しい紅の一片の水晶が飛び出した。
 それは床に落ち、繊細な硝子細工のごとく脆く砕け散った――。

「!?」

 砕けた紅晶片から、半透明の靄がかった発光体が音も無く浮かび上がる。

「敵ですか!?」
「・・・霊体・・・・・・敵か・・・?それとも・・・・・・」

 しかし、それらからは個々の意思というものがあまり感じられない。既に半ば自我を失いつつあるようだ。
 その時、アレクの心中に、それらの霊体から、喜びと感謝の意思が流れ込んで来たように感じられた――。

「・・・・・・」
「・・・消えよった・・・」

 二人は霧散してゆく彼らをその場に立ち尽くして見送った。
 恐らくは契約等により魔神に囚われ、その糧となっていたであろう彼らが、果たして神の御許に召されることが叶うものかはわからないが――アレクは彼らのために祈りを捧げることにした――。

ScreenShot_20130211_182836343.png

「まったく・・・・・・話が違いましたな。なーにが、『概ね危険はない』だか」
「何かしら不測の事態が起こるとは思っていたさ。ただ・・・」

 ふらり、とアレクは腰をおろした。何しろ、短時間の間にとんでもない量の血を流した感触が、まだ忘れられないのだ。

「こんなタフな依頼になるとは思ってなかったぜ・・・」
「お疲れさんですわ、ホンマ」
「・・・・・・そういえば、お前逃げろと言ったのに言う事をきかなかったな・・・・・・?」
「そないなこと言うたかて、あないな状況で見捨てられますかいな!」

 トールは宿主への抗議を込めてそこらを跳ね回っていたが、部屋の隅に転がった死体に気づき、「ヒッ!?」とアレクへ転がり寄ってきた。

ScreenShot_20130211_183122984.png

「ああ、廊下にいたコボルトか・・・。魔神にやられたんだな」

 しばらく気息を整えると、アレクは立ち上がって部屋の調査を始めた。魔神が転移してきたらしき魔法陣以外には、特に気になるものは見当たらない。

「アレクはん。コレ、どこに繋がってるもんですやろ?」
「さあて、魔界直行便という奴ではないだろうが・・・」

 魔神本人が、「この地に縛り付けた」と言っていた。ということは、少なくとも魔神は誰かによって召喚され、現世にとどめられていたはずである。
 魔法陣に魔力が残っているだろうことを確認すると、アレクはトールを肩に乗せてひょいと飛び乗った。
 転移の魔力が複雑な文様を白く輝かせ、周りの景色が水面のように揺らめいたかと思うと、既に二人の姿は別の空間へと転移されていた。

2013/02/11 20:36 [edit]

category: Perfumed Garden

tb: --   cm: 0

Mon.

Perfumed Garden 2  

 アレクは、一旦領主に途中経過を報告して、逗留している宿に戻っていた。
 上等な部屋ではないが、それなりに居心地よく、落ち着いて休息できる空間である。

ScreenShot_20130211_170615312.png

 もう少し上等な宿を用意するとの申し出も、領主からあったのだが――領主が何らかの思惑をもってアレクを監視していた場合に面倒なことになる、ということと、柄でもなく落ち着かないので、丁重にお断りして自分で探すことにしたのである。

「・・・・・・・・・」

 アレクの赤褐色――光が当たるとほぼ血色になる――瞳が、人形を射抜いている。
 依頼の過程で見つかった物の中で、領主が不要とした品を報酬の足しにもらったのである。

「・・・う~む・・・」
「何を唸ってはるんです?」
「いや、どう眺めてもこの部屋にはそぐわないと思って」
「はあ、着てるモンも上等なように見えますしな~。でも、それよりもっと・・・」
「ん?」

 ベッドの木製フレームにちんまりと腰掛けているトールが、首を傾げて人形を見つめている。
 あまりに真剣なその目つきに、アレクは「どうした?」と小さく問いかけた。

「なんですか、アレクはんはこれを魔法の品やと言わはりましたが・・・。わてには、わてらの仲間のようにも見えますんや」
「・・・・・・? 精霊的な存在、ということか?」
「いやあ、精霊とはちゃいます。それでしたら、わてにもはっきり分かりますやろ」
「・・・・・・すまん。何を言わんとしてるかが分からん」
「妙な事言うてすいません。ですが、これがただの品物と思わん方がええです」

 アレクはしみじみと相棒を眺め、そして視線を人形に戻してから頷いた。

「ああ・・・。なんと言うか、こいつを持った瞬間、妙な感覚がしたんだ。なんていうか・・・何かに繋がった、みたいな」
「今は異変があらへんですが、ちょっと用心した方がええですな」

 ふう、と溜息をひとつつくと、アレクはトールと人形を同じ卓の上に並べて、さらに今日マッピングした地図に細々と調べた結果を書き込む作業に戻った。
 なんとなく、トールだけではなく人形からも視線を受けている気になるが、あえてそれを無視して作業を続ける。

「とりあえず、次の遺跡も気をつけていこう。またあのリッチみたいなのには会いたくないからな」
「へい」

 アレクが窓の外を覗くと、もう薄闇の降りる時刻になっていたようで、辺りは紫色の薄暮になじみ始めていた。

「もうこないな時間でっか。探索の再開は明日ですな」
「ああ。・・・・・・でも、せっかくチレジアまでやって来たことでもあるし、少しオーデルの街に出てみるのもいいかもしれない」
「さいでっか? ほな、お供します~」

 こうして二人は、オーデルの街へ出かけてみることにした。
 立ち並ぶ店は物資も豊富で、立ち寄る人々で大いに賑わいを見せている。
 さすがにチレジアの中心地、活気のある街だ。
 雑貨を眺め、人々を眺め、トールの分まで茶を買ってすすり――。
 先程まで遺跡探索していたのがウソであるかのような穏やかさだ。
 こうして二人はオーデルを堪能し、最後に一軒の酒場に立ち寄った。
 アレクはそこで地域の特産に舌鼓を打ち(トールにもこっそり渡したが)、地酒を堪能し、吟遊詩人の歌に耳を傾けた。

「どこの街でも、詩人の歌は興をそそるものだな」
「さいですな。ほれ、向こうのお姉さんが歌ってはるのは、地元の伝承みたいですな」
「ああ、野心家で有名なイライアス伯の時代の話か・・・・・・。悲恋、みたいだな」

 詩人はリュートをかき鳴らし、朗々と歌い上げる。

ScreenShot_20130211_172948937.png

『かつてこの地に王国あり。富み栄え民安楽なる楽土なり――』

 かつてこの地に栄えた古代王国。
 その国に魔女と恋に落ち駆け落ちした王子がいたのだという。
 王子はすべてを捨て、魔女に永遠の愛を誓い、彼女との間に子を成し、幸福な家庭を築いたという。
 しかし王の急死に際し、その火の粉は彼らにも降りかかってくることになる。
 宮廷の勢力争いに巻き込まれたのだ。
 出奔王子を擁立せんと、彼らに手を伸ばしてきたのがイライアス伯である。
 彼には王国を私せんという野心があった。そして更なる王国の拡張をも唱えていた。
 彼は王子の一家を捕らえると、妻子を人質に王子を脅し、国王候補として擁立し、その忌まわしき魔女の妻子を人知れず抹殺したと伝わる。
 王子がそれを知ったのはずっと後になってのことだった。
 そして彼は、その時既に王位にあった彼は半ば自死のごとく戦場に斃れたという――。

「・・・・・・分からない。こんな話の一体どこに惹かれるのか」
「アレクはん、浪漫とときめきの伝わらんお人ですな・・・」

 それでも二人は暫し宵のひと時を楽しみ、オーデルの市街地を後にした。

 翌日――。
 領主から調査を依頼された、2つ目の遺跡にやってきた。
 先の遺跡とは少し離れた位置にあるのだが、魔法による薄い照明をはじめ、内部の印象が似通っていると感じた。
 少し壁や床の様子を調べるのにしゃがんでいたアレクが、ゆっくりと立ち上がる。

「・・・前の遺跡とほぼ同年代、同じ様式の建築物か」
「ひょっとして、当時はそういうのがポピュラーだったのかもしれまへんな」

 暗赤色の外套の肩部分でぴょんぴょん跳ねていたトールが、天井のある部分を指す。

「ほれ、あの照明も同じでっしゃろ」
「・・・確かにな」

 ゆっくりと伸びた通路を突き進むと、曲がり角をコボルトの一団が奥へ向かって進んでいる現場を見つけた。

ScreenShot_20130211_174223000.png

 現状では気づいているのはこちらだけで、向こうには気づかれていないようだ・・・・・・。

「・・・・・・どないしますん?」

 さすがにこの状況で大声はまずかろうと、こっそりトールが囁く。

「やり過ごそう。・・・今ぶつかる必要はないだろう」

 遺跡の奥で会うことになるかもしれないが、アレクはとりあえず、今はコボルトの集団をやり過ごすことにした。
 さらに進むと、通路の西側奥、本来突き当たりになっていたであろう箇所の壁が崩れている。
 これも地震によるものなのだろう。
 先の遺跡でのこともある・・・警戒して臨まなければならないと、アレクは剣が極力音を立てないよう気をつけつつ、二つのドアを調べた。
 どちらのドアも施錠はされていないし、何者かが潜む気配も見当たらない。アレクはトールを懐にしまうと、まず北側のドアを開いた。

「倉庫でっか?」
「多分な」

 部屋には棚が立ち並ぶ。
 今も幾らかの薬品類が残るが、ジーニが管理している軟膏等を見慣れているアレクの鑑定によると、品質を保っているものはほとんど見当たらない。

「もうひとつの方を覗いてみるか」

 崩れた壁の向こう側にいるであろう妖魔たちを警戒しつつ、南へ移動する。
 すると、今度の部屋は各所に生活の痕跡が見受けられた。
 ただし文明的な生活用具はあまり見当たらず、乱雑な様子で、悪臭が立ち込めている・・・・・・。

「ぐ・・・・・・っ」

 アレクは咄嗟に左手で鼻と口を覆った。トールも、懐でじたばたしている。
 コボルトたちの生活の場所になっていたのだろう、その匂いに辟易してそっと抜け出した。

「さて・・・後は、この先だな」
「あの妖魔ども、おるんやないですか?」
「やり合うしかないな」

 覚悟を決めて、そっとアレクが次の空間へと足を踏み出したその時・・・・・・。

「っ!?」

ScreenShot_20130211_175502078.png

 強力な魔力で肉体を呪縛された!
 それでも必死に赤褐色の双眸を部屋の奥へとめぐらすと・・・・・・なんということだろう。

(こんなところで異界の魔神にでくわすとはな・・・・・・!)

 強力な不死者といい、今度の魔神といい、本当についてないとアレクは心中で舌打ちする。
 恐らく、呪縛のタイミングから推察するに、こいつは先にこちらの存在を察知していたのだろう。
 キラリと魔神の手元が光った、と認識した途端、アレクの腹部から勢いよく熱いものが噴き出す感触があった。

「っ!?」

 その感触をアレクははっきりと理解した。
 致命傷だ。

「アレクはん!?」
「反応する暇も与えられないとは・・・あっけないもんだ。俺もここまでか」

 お前は逃げろ、と瀕死の重傷人は小さくトールに囁いた。

2013/02/11 20:27 [edit]

category: Perfumed Garden

tb: --   cm: 0

Mon.

Perfumed Garden 1  

 ――この程、チレジアにて大規模地震が発生、一般の建築物や民衆への被害は軽微ながら、各所に点在する遺跡群に大きな被害が出ていると報告された。
 ――その被害状況を詳細に調査してくれる者を募る。

 チレジア公爵のベルハルト・フォン・アドラー氏による依頼書に記載されていたのは、そういう内容だった。
 アレクは報酬を確認する――500sp。
 はっきり言って安いと言わざるを得ないが、親父さんが苦笑いしながら言うには、他にアレクに適当と思われる依頼がないらしい。
 親父さんの顔を立てようと、彼は引き受けることにした。
 チレジア。リューンの北東、既に辺境地とも言える地方である。
 アレクはやれやれと溜息をついた。

 さて、ここでチレジア公爵やその領地について少々触れてみよう。
 チレジア公は白髪の初老の領主で、特に領土拡大に関心を示さず、しかし領地の現状、あるいは民の暮らしを守るための労は惜しまないという、民にとっては理想的な君主との評判である。
 かつて遠い昔にこの地を治め、その野心ゆえ国内を大いに混乱させたというイライアスという男がいたが、ひどく対照的だとアレクは思っていた。
 またこのチレジアは、地震の多いことでも知られる地方であり、つい先日も大きな地震が起こったばかり。
 しかし地震多き土地ゆえに人々のそれに備える意識も高かったものか、ここへ至るまで特に大きな混乱が起こっている様子は見受けられなかった。
 そしてアレクは領主から、領内の2ヶ所の遺跡について、その地震による被害状況の調査を依頼された。

ScreenShot_20130209_015024375.png

「高名なそなたが引き受けてくれるとなれば、非常に心強い。よろしくお願いする」
「まだまだ未熟者ですが、全力で当たらせていただきたいと思います」
「まあ、探索済みの遺跡ゆえ、地震による落盤やらに気をつけておれば、概ね危険はなかろうと思うのだが」
「は。かしこまりました」

 アレクは無事チレジア公爵との契約を終えて、調査を依頼された遺跡・・・その一つに移動した。

「・・・・・・・・・」

 遺跡の内部はほの明るかった。
 魔法によるものなのか、どうやら照明が働いているらしい。
 『探索済みの遺跡ゆえ危険は少ない』と、領主からそう聞いているが――なにしろ単身での探索行となる。
 それを頭から信じて気楽に向かうわけにもゆかない。
 ≪黙示録の剣(アポカリプス・ソード)≫の柄をぽんと叩いて気を引き締め直し、アレクは探索を開始した。
 まずじっくりと入口近くに留まり内部の様子を詳しく眺めてみると、意外に保存状態は良好な様子である。
 ただ、これまでに獲得してきた知識・経験と照らし合わせてみると、この遺跡の建設された年代は相当に古いであろうとも感じられた。

「・・・・・・・・・」
「なんや、意外と綺麗ですな」

 訂正する。単身での探索ではない、アレクには雪精トールが憑いてきているのである。
 身長15cmのその存在は、ヒララギ山という北方の雪山からついてきた魔力を治療につぎ込む精霊である。
 赤い鬼のような外見をしているが、心優しく臆病なので、自分で直接戦闘する能力は持たない。

「・・・結局ついて来たのか」
「そらあ、兄さんの腕前に惚れましたさかい。誰もおらん、こういう時こそわてがしっかり治させてもらわにゃ」
「好きにしてくれ」

 アレクはトールとの会話を適当に打ち切ると、ふと足を止めた。
 通路の西側の壁が崩れている。

ScreenShot_20130209_020134578.png

 先の地震によるものかもしれない。
 しかし、まず東と北の方角にあるドアから調べる方が常道だろうと思ったアレクは、エディンの見よう見まねで2枚のドアを調べてみた。
 どちらのドアも施錠されておらず、向こう側に何か生き物がいる気配もない。
 少し悩みはしたが、まずは北からとアレクはドアを開いたが、そこは何もないがらんどうの部屋だった。

「・・・はずれか」
「まあ、地下の割に、乾燥して過ごしやすぅ出来てますな。ウサギの穴によう似てますわ」
「ウサギの穴に入った事があるのか?」
「そりゃまあ、長いこと生きてますから色々とありますわな」

 アレクとトールは話をしながら東側の部屋にも入ってみたが、やはり何もない部屋である。

「こうなってくると、西側ですかいな」
「・・・・・・・・・」

 崩れた壁を潜ると、そこは意外な装飾だった。
 愛らしい内装、幾つかの玩具箱・・・・・・・・・子供部屋だったようだ。
 その中でも、特に人形と小瓶がアレクの目に付いた。
 価値があるものかどうかはわからないが、他にめぼしい物も見つからない。
 あとは古い果実酒のビン(中は既にビネガーだ)とか、調理器具(所々欠けている)とか、ガラクタばかりだ。
 アレクはじっと人形を見つめた。古びているが、白磁製でそれなりに高価そうな人形である。


ScreenShot_20130209_020922593.png

 以前に領主が子供狩りをやっていた事件で拾った、村の小さな女の子の人形とは大違いだった。

「あの子がこれを見たら、きっと喜ぶだろうな」
「せやかて、もうあの村には行かれへんのとちゃいます?」

 トールの言うとおりだった。あの村の村長は”金狼の牙”たちを忌避している。村人も同様のままだろう。
 アレクは小さく頷くと、その足を北側にある通路へと向けた。
 レンガでしっかり舗装された通路は、何か大事な場所へ続いているように思われる。

「これは・・・・・・」

 通路を抜けた瞬間、目の前の不思議な光景に目を奪われた。 
 なんということだろう・・・この地上の光も届かぬ地下の一室に、緑豊かな花園が広がっているのである。
 花と緑とそれらの芳香に満たされた園――地下の一室ながら、草花が驚くべき生命力で床のレンガを押し上げ、その隙間から生い茂っている。
 この室の草花は、人の手で丁寧に手入れされているように見えて、それでいて力強く奔放に咲き誇っているようにも見える。

「なんでっしゃろ、手入れするモンもおらへんでしょうに・・・」
「ああ・・・。・・・・・・・・・!?」

 花園に見入っている二人の前に、一つの人型の影が現れた。
 現れたものが視界に入った瞬間、アレクは一瞬動きを止めてしまった。
 それがあまりにも、この室の雰囲気の遠くにあるものに思えて――。

(アンデッド・・・だが、どこか様子がおかしい・・・?)

 アレクはそのアンデッドの様子に少し違和感を覚えた。
 だがその違和感の元を確かめる暇もなく、目の前のそれと対することになった・・・アンデッドがアレクたちに対し行動を起こしたのである。
 亡者がそのしわがれ青ざめた両腕を振り上げる!

「く・・・!」
「アレクはん、あきまへん!こいつはやばいでぇ!」

 滑るような動きで一気に距離を詰めてきた亡者に、アレクは一撃を辛うじてかわしつつ、応戦の体勢を整えた。
 しかし、亡者の強さは異常なレベルだった。【召雷弾】をぶち込まれた腕は躊躇う様子もなく【死の接触】をしようとし、ならばと放った【風切り】も亡者本体にダメージを与える事が出来ない。
 雪精トールが懐から飛び出し、亡者の眼前で飛び上がって驚かせた隙をつき、アレクは花園から離脱した。

ScreenShot_20130209_022123500.png

 亡者は通路を通ってくる事はしないらしい――あの花園に縛り付けられているのだろうか?

「――っく、はー、はー、はー・・・」
「アレクはん!大丈夫でっせ、今傷を治すさかい!」
「あ、ああ・・・すまない・・・・・・」

 トールが時間をかけて傷を癒し、どうにかふらつかない程度まで体力を回復したアレクは、その場(子供部屋)の床に座り込み考え込んでしまった。

「・・・あの亡者、リッチか何か・・・だと思うんだが」
「わては北の生き物以外のことは、よう知りませんがな。でも危ないちゅーのは、よう分かりましたやん」
「・・・また、行けばいるだろうか」
「多分おるんやないですか?」

 アレクはトールの答えを聞くと、ふむと小さく唸ってから、片隅に転がっている人形や小瓶を睨みつけた。

「さっきは気づかなかったが、これ――」
「これがどないしました?」

 アレクはジーニから預かっていた≪蒼石の指輪≫を取り出し、【魔力感知】のコマンドワードを唱えた。
 紫色の視界の中で、人形と小瓶が光っているのが分かる。

「これはマジックアイテムか」

 罠はないだろうと踏んだアレクは、無造作に手を伸ばして人形と小瓶を掴む。

「!?」

 その時、何かと”繋がった”ような不可解な感覚がアレクに訪れた。
 考え付くところ全て確認してみたが、その感覚の元を探り当てることはできず――当面、この件は保留にする事にする。
 それより、アレクには試してみたいことがあった。

「もう一度戻るぞ。怖いならここに残れ」
「戻る!?アレクはん、何言うてますのん!!」
「いいから。・・・・・・俺は、この人形や小瓶が鍵なんじゃないかと思うんだ」
「鍵・・・でっか?」

 亡者がこの遺跡の重要部分・・・花園の番人だとすれば、この花園に続く部屋にあった人形や小瓶は、亡者の主人格や、親しい人物などの持ち物だったのではと思ったのだ。
 もし亡者がそれに気づいたら、少なくとも問答無用で襲われる事は避けられるのでは・・・とアレクは考えたのである。
 そしてその予測は当たった。
 通路を抜けてきたアレクに再び死の両腕を振りかざした亡者は、そのまま手を止め、振り上げていたものを元に戻したのである。
 その後、亡者は静かに滑るように室の隅へと下がっていった。そこから動く様子はない。
 どうやら大丈夫そうだ、と安堵したアレクの視線は、その開けた視界の先にある白い柱へと吸い込まれていった。

「・・・・・・・・・」

 アレクは初めてそれに気づいたような気分で、部屋の中央に立つ白い柱を眺めた。
 柱の周囲には白い花――この柱を中心にして花々が乱れ咲いている。
 なお去り難く心惹かれるものを感じ、アレクは柱の前まで進んでみた。
 その時、一人の少年の姿がその柱の前に朧に浮かび上がった・・・・・・。

「君は・・・・・・」

 しかし少年は悲しげな瞳をアレクに向け、ただそこに佇むだけである。
 そして――。

「消えた・・・・・・」

2013/02/11 19:58 [edit]

category: Perfumed Garden

tb: --   cm: 0

プロフィール

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

カレンダー

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

辺境に足を運んだ方の人数

▲Page top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。