L'avenir ou la Mortその3
「これは――いい景色ですね」
「はい。上から見ると、街はあんな風なんですね……まるで精巧な箱庭みたい……」
オーガが拳で真っ二つにした大岩から抜け出ると、そこは山の頂上へ続く道になっていた。
あの大岩で出口を塞いだのはオーガの仕業だろうが、何故彼らがそんなことをしたのかは不明である。
ただ、大変な目に遭った洞窟から、一刻も早く距離を置きたいナディの心情は、ミカには手に取るように分かったので、促されるまま上り坂を上がっていき、無事に頂まで辿り着いたのである。
「はい。上から見ると、街はあんな風なんですね……まるで精巧な箱庭みたい……」
オーガが拳で真っ二つにした大岩から抜け出ると、そこは山の頂上へ続く道になっていた。
あの大岩で出口を塞いだのはオーガの仕業だろうが、何故彼らがそんなことをしたのかは不明である。
ただ、大変な目に遭った洞窟から、一刻も早く距離を置きたいナディの心情は、ミカには手に取るように分かったので、促されるまま上り坂を上がっていき、無事に頂まで辿り着いたのである。