Sat.

死こそ我が喜びその6  

 マグヌス率いる”死の祝福教団”との死闘に見事勝利を収め、ラゲル村を出てから1週間。
 ようやくモーゼル卿の館に到着した冒険者たちは、入口で用件を告げ、一度通されたことのある応接間へと案内してもらう。
 待っていると、ほんの数分で少々興奮気味のモーゼル卿が部屋に入ってきた。
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2016/05/28 11:42 [edit]

category: 死こそ我が喜び

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Sat.

死こそ我が喜びその5  

「やっぱりなー!ただじゃすまないと思った!」

 そうアンジェが声をあげているのは、先ほどよりもさらに下の階層に進んだ小部屋の中である。
 階段に繋がる通路から見て左右の壁には木の扉が、奥の壁には大きな金属製の扉があり、その左右の扉から調べてみると、ドアノブという物が付いていなかったのである。
 よく見ると、扉の上方に小さな木枠が三つあり、左から赤・青・黄に塗装されていた。
 また、各木枠の下には箱が付いていて、中には各色の金属板が3枚ずつ入っている。
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2016/05/28 11:39 [edit]

category: 死こそ我が喜び

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Sat.

死こそ我が喜びその4  

 地下への階段を下りて進むと、通路が二つに分かれる小部屋に辿り着いた。
 調べてみると、最近の物と思われる多数の足跡が床に残っているのを、アンジェが確認した。
 少なくとも10名以上が、階段側の通路と、階段側から見て右側の通路を行き来したようだ。

「右か?」
「右だよ。こっち」
「ならそっちから行ってみようぜ、シリー」
「ええ」

 十数名の足跡ということは、先ほど死んだ司祭の言っていた、最初のクドラ教徒たちの探索時についたものだと考えて差し支えないだろう。
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2016/05/28 11:34 [edit]

category: 死こそ我が喜び

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Sat.

死こそ我が喜びその3  

 山中では所々、竜骨の採掘を取り仕切っているラゲルの村人に出会うこともある。
 あまり採掘場でうろつくなと言われながらも、灰色の服を着た妙な集団に関しては全員が胡散臭さを感じ取っているらしく、山の麓や奥山でよく見かけると教えてくれた。
 採掘という言葉の印象どおり、木々を剥いだような岩肌の続くエリアが奥では続くが、ここへ来るまでの過程は、今まで歩いたことのある山道とあまり変わらなかった。
 数名が証言したとおり、毒蛇が現れることもあるが、倒したら溶けて消えるようなことはない。

「普通の蛇だよな、これ」

 腰から抜いた曲刀で刺し殺した蛇の死骸を、毒がある辺りに見当をつけ、丁寧に取り除きながらロンドは言った。
 アンジェから借りた短刀で、蒲焼にできるよう下ごしらえしている。
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2016/05/28 11:30 [edit]

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Sat.

死こそ我が喜びその2  

 北東、ラゲル村――北側には黒々とした山の稜線が広がっており、切妻屋根の立ち並ぶ集落の合間を縫うように、黄色や紫の花々が咲き乱れている。
 広場と思しき場所には、酒場と雑貨屋、それに教会が隣接している。

「思ったより広いところだね、おばあちゃん」
「そうさのう。竜骨の採掘をしているというから、もう少し荒涼とした感じを想像しておったが。この分だと、かなり過ごしやすい村のようじゃ」

 広場の規模や住居の数から考えて、村と呼称しているが、それなりに大きな集落のようだ。
 探索の途中でトラブルが起きても、ここに戻れば態勢を整え直す事ができるだろう。
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2016/05/28 11:28 [edit]

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