死霊術師討伐その3

 蜘蛛の糸のごとく細い獣道を注意深く突き進むと、抜けた先には岩屋がぽっかりと口を開けていた。
 深い深い闇は、たとえドワーフのごとき暗視の能力を持っていようとも、容易に覗き込めるとは思えない暗さを持っている。
 しかし、旗を掲げる爪はランプさんやスピカの光精の先導により、その口の中になんの躊躇いもなく入り込む。
 固い岩盤を歩くとあたりに足音が反響し、耳が痛くなるほどの音となって心を揺らした。

続きを読む

死霊術師討伐その2

 ヴィスマール街道の外れの森。
 旗を掲げる爪は、暗い森の中を月明かりの下、黙々と歩いていた。
 不気味なほど静かな森を進み、一行は討伐隊との待ち合わせ場所へと、僅かな月明かりを頼りに向かう。
 夜道を苦もなく歩けるのは悪魔であるテーゼンだけで、彼の細かな指示により、木の根や窪地に足を取られることなく前進する。
 いつもなら暗所を照らしてくれる光の精霊たちも、遠くから敵に見つかっては大変だからと、シシリーのベルトポーチに待機したままになっている。

続きを読む

死霊術師討伐その1

 宿の中はすでに朝食を済ませた客ばかりで、ある種の解放感に似た雰囲気が漂っている。

「お久しぶりです、皆さん……」

 いつものテーブルについていた彼らに近づいてきたのは、既知の人物であった。
 ≪狼の隠れ家≫にやって来た若い娘は、沈んだ声音で旗を掲げる爪に挨拶した。

死霊術師討伐

続きを読む

プロフィール

Leeffes

Author:Leeffes
こちらは拙いリプレイ書きのブログです。
当ブログは、Cardwirth関連に限りリンクフリーです。報告は不要ですが、もしご報告があれば相互リンクさせていただきたいと思っております。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
01 | 2020/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
辺境に足を運んだ方の人数