石化の魔物その2

 結局は宿の亭主に仕事を押し付けられた冒険者たちは、渋々森へと訪れていた。
 生まれたときは愛着を抱いていた相手だが、さすがに他所様へ迷惑を掛けるようになってしまった場合は退治対象にするしかないと亭主が割り切っているため、その辺は気が楽である。
 だが、何しろ報酬が銀貨300枚とあっては、割に合わないことおびただしい。

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石化の魔物その1

 そろそろ本格的な春が訪れ、薄紅色や黄色、赤に白に紫と、冬の間は姿を見せなかった鮮やかな色彩が、そこかしこに咲き乱れていた。
 リューンの市街を吹きぬける温みを持った風には、かすかに花の香りが混ざる。
 行き交う住民の服装も、すでに毛織物中心の外套は姿を消し、もう少し薄い生地を重ね着して温度を調整するようになってきている。
 そんな人ごみの中を、旗を掲げる爪の6人が揉まれていた。
 冒険者たちの腕には宿の亭主から頼まれた荷物がそれぞれ乗っており、人にぶつかっても落としたりしないよう、巧みにバランスを取っていた。

石化の魔物

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